断罪の時間 〜Dance!な日常〜

2012年06月29日(金) 「幸せへのキセキ」

英国の新聞コラムニスト、ベンジャミン・ミー 自伝が映画化!

 『幸せへのキセキ』
 天国から見に来てほしい。
 この動物園で僕たちの人生が歩き出す―

最愛の人の死から立ち直るまでの“軌跡”を描いた“奇跡”の実話。
半年前に最愛の妻を亡くしたベンジャミン。
14歳の息子と7歳の娘はいまだ悲しみと混乱の中にいた。
新しい場所で新しい人生を始めようと、郊外にある家を購入。
そこには閉鎖中の動物園がついていた!

この映画であの人たちのその後が歩き出す―
まずは主人公マット・デイモン。
洪水の関係で日本では急遽打ち切りになった『ヒア アフター』以来の登場だ!
その重量、300kgのグリズリーくんを眼前にビクともしない一般人を熱演!!
ないない、それはない、絶対いないぞ こんなお父さんw

 あきらかに一般人じゃない

さすがにボーンシリーズを乗り切っ…違った、困難取材を突撃してきた一般人!
このお父さん、どう見てもカッコヨすぎでしょう。

エル・ファニング、ダコタ・ファニングの妹。 けっこう好きかもしれない
今年初めて『SUPER8』で見たけど、意外に好きかもしれない。
たぶんこの感じは理屈じゃないな…
っていうかダコタ・ファニング出演映画まだ一度も見てないけどw

さて、もっとも驚いたのはいつも小猿が肩に乗っているあの人です!!
なんと『あの頃ペニー・レインと』の主人公だったパトリック君なんですよ!!
けっこう映画に出演してるらしいけど知らなかったから仕方ないんだよ!!
あの頃はあんなに少年だったのに…  なんだか複雑な心境でしたね

 小猿がいつも肩に乗ってる大人になっていただなんて想像を軽く超えてますw

そんなわけで、一般人家族が動物園を買うなんて荒業をやっちゃいます。
しかしこれは実話。  〜いまもその動物園はあるんですよ〜
ちなみに、撮影のための動物園の設計と建設には9ヶ月かかったそうです。
「虎のそばにクマはおけない、とかライオンと虎がお互いに見える位置はダメ」
ライオンや虎やクマには蹄のある動物を見せてはいけないそうです。
肉食獣にはいろんな事情があるということですね。
わたしはそんなことも知らずに旭山動物園を堪能していた、そういうことです。
自らの知識のなさに愕然としましたw

この映画の感想は、監督キャメロン・クロウの言葉からいきます。

「この映画を作りたかったのは、喜びの種を蒔きたいと思ったからだ。 この映画は幸せな気持ちになれるところがいい。 生きる意味を感じ、喪失感が意欲やエネルギーに変わることの素晴らしさを教えてくれるんだ」

映画は“映画”なのですべてが美しく色づけられています。
わたしが感じたのは、真実は映画の比じゃないだろうということです。
わたし自身がダンサー、コーディネーターですので、どれだけ頑張ればお客さんが来てくれるのか考えないわけにはいきません。
動物園をつくったからと言ってお客さんがなだれこむほどの状況が生まれるでしょうか。
すばらしいダンスができたからと言ってお客さんがなだれこむことがおきるでしょうか。
それは絶対にない。 現実はそんな甘いものではないのです。
これこそが商業映画のまやかしです。
つくりすぎファンタジーに共感こそ削がれましたが何かを感じさせてくれる映画でした。
劇中はまやかしでも、現実は全員のこころが真に団結しなくては存続できるわけがない。
やっぱりこの映画を見る経緯は“実話”だったからでしたね。
実話である以上、まやかしではない“リアル”があるはずなのです。

驚いたのはラストシーンでした。
この映画は動物園でおわりません。 なんと“家族”の始まりの場所へ行き着くのです!

 “20秒の勇気があれば世界は変わる”

動物園を復興させることが幸せへのきっかけでしたが、幸せそのものではなかった。
そのラストは、大事なのは動物園を甦らせることじゃない、そう教えてくれます。

 幸せはもっと近くに、距離がないほど近くにあったんです

見ようによっては身も蓋もないラストに見えますが、わるく言ってるんじゃありません
間違いなくみんなでつくった動物園の先に“その場所”があったのだとおもうからです
この家族にとっては動物園を通してでしかそこには行けなかった
つまりここでは動物園でしたが、わたしたちにもそれがあるということ
そうです。 わたしたちには、幸せに気付くためのきっかけが必要なんですよ!!
もともとはじめからあるもの、簡単に見失ってしまうものだからです


もう一つ、この映画で特筆すべきはその音楽!
映画を盛り上げる音楽はわたしが良く知っているものでした。
それはコンテンポラリーダンスを踊る上で幾度も聴いてきたサウンドだったのです。
なんとシガー・ロスのリードボーカル、ヨンシーが音楽を担当していたのだ!
ヨンシーの音楽を映画館で聴いたのはこれが初めてかもしれません。
やっぱりこの人の音楽には光がある。

 踊りたくなる

是非きいてみてください!


 < 過去  INDEX  未来 >


Taisuke [HOMEPAGE]