2004年04月15日(木) 元・生徒さんと

 高校3年までピアノを続けていたMちゃん。その後看護の専門学校に進み、しばらくご無沙汰だった。

 昨年末、上の学年に進級するための試験の申し込みを、実習中の忙しさで忘れ、留年してしまったらしい。まじめに頑張っているので、単位自体は全部取れていて、その試験を受ければいいだけだったのに!

 今年は復習にもなるし、と授業には出るけれど、勉強や実習は昨年のようにはしない、とのこと。
 昨年は病院でのバイトもしながらの勉強で、それ以外のことは何もできず、あまりに忙しすぎたことも、申し込み忘れたことにつながってしまったのだろう、とおうちでもかわいそうに思ったらしく(忙しいとは、心を亡くすこと、だものね)、Mちゃんの心である「ピアノを弾くこと」を許可してくれた。
 つまり、電子ピアノを買ってくれ、下宿に置くことを許してくれたのだ。Mちゃんの「弾きたい曲がある時、弾きたい気分の時に、弾くものがないのはすごいストレスだった」という気持ちを酌んでくれたのだ。

 そんな「電子ピアノが手に入った」「今年はあまり忙しくない」という話を、3日、Mちゃんの姪っ子の初節句に呼ばれた際お母さんからも本人からも聞き、「じゃあ、帰省の時だけでもレッスンに来る?」と聞くと大喜びしてくれた。

 早速1週間後にレッスン。ソロ1曲と、連弾を3曲練習し始めることにした。
 Mちゃんは連弾娘なのだ。昔から「せんせー、連弾したい」と、いつも1曲連弾曲を持っていた。私ももちろん好きだし、「Mちゃんと連弾すること」が好き。で、3曲。ルパンと、モシュコフスキーのワルツと、グリーグのノルウェー舞曲。
 帰省の時だけなので、次はいつになるかわからないと、譜読みしながらどんどんあわせる。初見連弾大会は楽しいし、それの相手が生徒さんというのは先生冥利に尽きる。

 ファミリーコンサートは8月21日に決定。出る?と聞くと出る出る!とやる気満々。お盆に帰省した時、いっぱいあわせられるように。Mちゃんとも、他の、元・生徒さんとも。


 夫のいとこの披露宴がGW中にある。
 そこに、親戚で元・生徒さんの高1生の2人も私も呼ばれていて、3人で(できたらみづきやもう1人現在生徒の姪・元生徒の甥も交えて…こちら3人は普通にレッスンできる)生演奏BGMをしてほしいと頼まれている。

 それこそ高校生から下宿で、練習環境も私が貸し出すキーボード、といったところなのだが、なんとか実現できるよう、まだ部活など始めていない時間がある今のうちに、と、電車で来てもらい、出会って、曲を決めたり練習し始めたところ。

 1人がフルートを吹けたりもするので、私も吹いたりして、フルート2重奏とピアノ、というユニットを組めたり、連弾ができたり、いろいろな形でアンサンブルを楽しめそう♪

 もちろんこういう時間はレッスンの形であるとはいえ、仕事ではないのだけれど、元・生徒さんとアンサンブルを楽しめるのは幸せだ。
 進学がきっかけで教室は辞めざるを得ないけれど、私との音楽体験やピアノを弾くことが、いい形で元・生徒さん達に残っている。
 人生に彩りを添えられるように、趣味として続けられるように、レッスンしている曲を弾けるようにするだけでなく、自分から楽譜を手に取ったり、譜読みしたり、という気持ちや力を、どの子にも持たせてあげたい。
 私と音楽をする時間は限られるけれど、生徒さんの人生は長いのだ。

 そして私の人生も長く、音楽という共通の趣味を持つ友人となった元・生徒さんに楽しませてもらえる。
 同じ先生という職業でも、学校の生徒さん、塾の生徒さんなどとは、こういう付き合い方はできないだろう。
 いいお仕事ができて幸せだわ…。 


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