2003年09月07日(日) 今年のEくんは

 昨年10月の日記に「指揮者になったEくん」として日記に登場してから1年後。
 今年も、夏休み中伴奏譜を持ってきた。
 「また投票で伴奏者を決めるとか言われたらいやだよ(去年は弾けるようにしたのに、何人か弾ける子で弾き比べさせられ、投票で落選した)」と言う私に「違うよ。今年オレが弾くってもう決まったの。女子がさぁ、『Eくんがいいと思います』って言うんだよ(笑)」だって。
 あ、そう。それなら練習し甲斐もあるけれど。自分で譜読みはしておいでよ。

 次週、結構弾けるようにして現れたEくん。
 普段はバスケ部の練習が6時まで。帰ってきてご飯を食べると、7時からは夜間練習にでかける。それが週に4日。夜間練習以外の日は塾。ピアノのレッスンの日も、その足で塾に向かう。
 そんな忙しい日々の中ではピアノの練習もままならないのだけれど、夏休みで家にいる時間も多かったようで、1週間しっかり取り組めたらしい。
 そのまま順調に夏休みを過ごし、夏休みが終わる頃はほぼ弾けるようになっていた。

 今日、お母さんがお菓子を持って現れた。
 いきなり「本当にありがとうねぇ(ご近所さんのお付き合いなので)」と目がうるうるしている。
 なんでも、7クラスそれぞれの伴奏者の中で、夏休み中に弾けるようにしてきたのはEくんだけだった、と、音楽の先生に誉められ、その先生が担任の先生にもそのことを伝え、担任の先生にも誉められた、というのだ。
 私も何しろ昨年悔しい思いをしていたこともあるので、Eくんのその時のうれしさを想像して、涙がとまらなくなってしまった。 

 音楽会の本番で上手に弾けること、歌いやすく、かつ伴奏も生きるように弾けること。それが本当の目標だけれど、Eくん、頑張ってよかったね。

 ほかの学校の中学生も皆現在、それぞれに伴奏を練習中。「指使いとか教えてください」とレッスンに持ってくる生徒もいれば、持ってこない生徒もいる。
 持って来ない生徒〜ブラームスを少年コンサートで弾いたMくんだが〜に「伴奏するの?」と聞くと、「学年と、学校全体のと、あとは…」と数曲伴奏を持ち、その上で私からの宿題も多い…が、らくらくこなしている。
 それに比べてEくんは、1曲の伴奏の練習のせいで普段の宿題は手抜き気味。しかし、今回練習を頑張り、その成果としてほめられたことで、ピアノに対する気持ちは確実に、さらにいいものとなったと思う。
 忙しくても、忙しいなりにこうやってピアノとつきあっていける様子は、内心うれしくて仕方がない。先生の建前として、レッスンでは手抜きを怒ってはいるけれど。

 どの生徒も、10月の音楽会、上手に伴奏ができますように。


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