2002年12月24日(火) アップライトピアノ、さようなら

 子どもが遊んで弾くくらいで、あまり使っていなかったアップライトピアノを貸し出すことにした。
 行き先は夫のお姉さんの家。ここには甥っ子姪っ子3人がいて、3人とも私の生徒。お姉さんが子どもの頃から使っていたピアノで練習しているのだけれど、さすがに古くて、でも買い替えは無理、と言う。
 本当は家に置いておきたかったけれど、ピアノのことを考えたら、しっかり弾いてくれるのが一番。我が家にあればどうしてもグランド達を弾いてしまう。
 我が家の調律代も大変なので、毎年調律をしてかわいがってくれるのなら、と決めた。
 ちょうどクリスマスイブ。いいプレゼントになるだろうと、今日運ぶことにした。

 さすがに手放す時はほろり、とした。このピアノで仕上げた曲をいろいろと思い出した。
 お店でいろんなメーカーのピアノが並んでいたけれど、この「アトラス」のピアノの音が一番気に入り、すっかり一目ぼれして買ったことも思い出し、そんな風にピアノを買ったのは、このピアノだけだったなあ、なんて感慨にふけったり。

 お姉さんのピアノの行き先は、おうちの事情でピアノを買えず、電子ピアノを貸し出している生徒さんのところへ。
 以前、私のアップライトをここへ貸したい、と言った時は、傷をつけたりしたら申し訳ないから、と断られたが、古いピアノを譲られる、という今回は、ありがたく話を受けてもらえた。
 この生徒さんは本当によく練習もする、ピアノ大好きな子で、こんな古いピアノでは本当はかわいそうなのだけれど、電子ピアノよりはいいし、電子ピアノを私から借りていることも親御さんは申し訳ながっていたので、いい選択だったかな、と思う。

 2軒からすぐ「喜んでさっそく弾いている」と電話が来た。
 それぞれピアノは違うけれど、ピアノを弾くことが楽しい、と思える4人の生徒の声をとってもうれしく思い、手放した寂しさがすこーしまぎれた気がした。


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