| 2002年03月26日(火) |
発表会への道 その3〜選曲(おちび達1) |
まだ決定ではないのだが、どうやら当初の5月にはできなそう・・・ということで、おちび達の選曲が遅れている。しかし生徒達には延期をふせ、もう少し焦らせたいという作戦を通す以上、さすがにいまだ曲を決めてない生徒がいることはまずいので、一応選曲だけはすませた。
金曜日に補講に呼んだ、始めてもうすぐ1年のあきちゃん。脱力、姿勢、視点など、かなりてこずっている小2の生徒だ。 歩く姿勢から悪く、眼鏡もかけないと楽譜が見えないのに、クラスの子に「眼鏡をかけるとえらそう」といわれたことで、いくらかわいいとほめてもかけたがらない。 いきおい、楽譜に顔を近づけ読譜、背中を丸めて指を見て弾く、と、同時に進行してほしいことが分割されてしまう。 かなりおさなく、私の話を遮って、「あきなぁ、今日学校で・・・」と話し出したり、“ぶんぶんぶん”を弾き出したり。また未だにシをチ、と発音する。お友達からも、おとなしいと思われ、あまりお付き合いがないようだ。 頑固で、結果的にいいことを想像できず、その時のいやなことをとりあえず避けてしまうタイプで、たいていの生徒が2、3週でクリアする関門、片方の同音の連打につられないでもう片方は音をつなげること、ドとソを押さえて安定した状態を作り、ミを加えること、スタッカートの手首の脱力、など、すべての関門で時間を必要とし、クリアしても、曲が変わると戻ってしまうのだ。 私が今までお付き合いしてきた生徒達は、なんて手がかからなかったんだろう、とあきちゃんのレッスンのたび思い、あきちゃん専用の練習曲を書きながらため息が出てしまう。
しかし引き受けた以上、何とかピアノが友達になってほしいし、そういった子だからこそ、コツコツ頑張ればある程度は弾けるようになるピアノで、自信や楽しみを持ってほしいとも思う。
あきちゃんは弟・妹が下にいるので、せめて1ヶ月に1、2回は弟妹を預け、おうちの方に見学に来るようお願いしているのだが、先日お母さんに来てもらい、いろいろお話したり説明をして、眼鏡をかけて練習すること、姿勢をいつも気をつけること、の協力を頼んだ。
そして選曲、3曲ほど弾いて見せたところ、キャサリン・ロリンの「動物園のミレニアム」を気に入り、決定。これは左右の連打が交互に出ること、和音も5度の2音で、三和音は弾かなくてすむこと、ドッペルもでてくるので、ドラマティックに盛り上がる感じがすることなど、あきちゃん向きな曲だ。日頃直すことが多く、辛いこともあるあきちゃん、発表会の曲はあまり気にせず、ばんばん弾けるほうがよいと思う。
それからこの日のもう一人の生徒、まほちゃん。小1の女の子だ。 2回目の発表会で、度胸もあるので、ちょっと難しいが、バッハのメヌエットト長調、「ソシレソラファ ソーソーソー」の方、に決まった。 3曲弾いても首をかしげ、消去法で決めたあきちゃんとは違い、私が弾いて見せたら目がキラキラ!「えー、弾けるかなー?難しそう・・・でも頑張れば弾けるよね?」と自問自答しながら、お母さんをちらちら。「先生は弾けない曲はどう?って言わないよ」とお母さんに経中を押され、決定。 バーナムのアルペジオで、手首の揺れと5の方に手の重心が落っこちることをちょうど直しているところなので、その成果をこの曲で出せるといいな・・・。
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