LORANの日記
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2007年01月12日(金) 季氏の憂い


孔子が書いた「論語」に「季氏の憂い」があります。

季氏(魯国の家老)が「せんゆ」という隣国の城を攻めようとしました。

李氏に仕えていた孔子の弟子から、それを聞いた孔子の話です。


「せんゆ」は要害堅固で李氏の居城に近く、このままにして置けば、

 李氏の子孫に憂いを残すという理由でした。


孔子はこう言いました。

「それは野心を隠す口実である。政治をする者のつとめは、

 人民の生活を安定させ、不平等を無くし、安心して暮らせるようにする

 ことである。民生の安定が国を安泰にする。

 他国を従えたければ武力ではなく、文化の力によるべきである。

 文化的名優越によって他国から慕われ、来た人の生活を保障すればいい。

 李氏が心配すべきことは隣国ではなく、自分の国内である。」


今から2560年も前に生まれた孔子の言葉は明快です。

世界を制覇したアメリカに教えてあげたい言葉です。


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