LORANの日記
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「おもしろうて やがて悲しき 鵜舟かな」は、芭蕉の最高
傑作の一つと言われています。
この世は、この句によく似ています。
「おもしろうて やがて悲しき 老後かな」とすれば、
多くの人の共感を得るでしょう。
お釈迦様は仏教の開祖で、人類史上最高の意識存在だと思います。
彼の偉大なことは、民衆に「絶対的否定」からの出発を説いた
ところにあると思います。
お釈迦様ご自身が、当時最高の権威である王子と暮らしを捨てました。
愛する両親と妻と息子を捨てました。
そして真実を求めて、導師を探し、7年間の苦行をされました。
しかし苦行からは何も生まれないことに気づき、山を下りてから
悟りを得ました。
この世界が生老病死などの四苦八苦から逃れられない世界であり、
その「絶対的否定」の中から、「蓮の花が咲く」と説きました。
それを得るためには、すべての執着から離れなければならない。
農耕以前の採集生活のように、その日その日を喜捨によって生きる
ことを勧めました。
私はどこの宗教にも属していません。敢えて言えば我流です。
しかし、この教えは実に真理を説いています。
現在のように、モノとカネが人を支配している時代には、とても
必要な考え方です。
モノとカネに支配されている限り、いかに努力しても自分が解放され
ることは不可能でしょう。
私は自分の中の自分が、本当の自分であるかどうかに関心があります。
自分と信じている自分は、自分が作り上げた自分であり、感情に支配
された自分です。
お釈迦様は、これから解脱することを説きました。
私は、これを処理すればいいと思います。それは可能です。
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