LORANの日記
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中国政府は1日、農業税を全廃した。貧富の格差を問題視する胡錦涛(フー・チンタオ)政権は農民の負担の 軽減に乗り出し、すでに多くの地域で廃止を進めており、今年が仕上げの年となる。
農業税は、貧しい農民でも必ず納付する義務がある「年貢」のような制度。公平を重視する中国税制の中でも、 最大の矛盾とされてきた。中国各紙は「春秋時代以来2600年間続いた農民への課税に終止符」と報じて歓迎 している。 (朝日新聞1月1日付)
中国で「農業税」が廃止になったと報じられていました。これから日本で起こることの先触れかも知れません。
税はなんのためにあるのでしょうか?多分多くの人の答えは、「公共の福祉に必要な事業に使われる」でしょう。
もちろん、そのために多くの努力がされています。しかし、戦後60年間、同じことを繰り返せば弊害が起こる
ことも事実です。また60年前に定められた規則や法律が実態に合わないことも多くあります。
敗戦後の日本は空襲により生産施設・工場や機械を失いました。
海外で活躍していた日本人が命からがら帰国しました。戦前よりも人口は増えました。
仕事が無く、所得が無く、住む所も無い人が多い時代でした。
食料が無いので餓死した人もいました。
このような時代でしたから、官民あげて食料の増産や生産手段を整備することに熱中しました。
世界銀行からお金を借りて、工場へ機械を輸入し、仕事を増やしました。
日本製と言えば当時は粗悪品の代名詞でした。50年後には一流品の代名詞になるとは予想もできませんでした。
戦後間もなく朝鮮戦争が始まりました。
朝鮮半島に住んでいる人にはお気の毒でしたが、そのおかげで日本人はとても助かりました。
戦争特需という需要が生まれ、日本経済は好景気になりました。仕事も増え、所得も増えました。
こうして敗戦から僅か10年で、日本は高度経済成長路線に乗ることができました。
この路線は、第1次、第2次石油ショックを経験しながらも、1990年まで35年間続いたのです。
永い好況は日本人の心を麻痺させてしまいました。
TVドラマの「おしん」の時代があったことも、餓死者が出た時代があったことも忘れてしまいました。
努力しなくても、生死の心配をしなくても、政府や先生の言うことを聞いていれば大丈夫と信じてしまいました。
自分がどう生きるかとか、どうしたら命を守れるかなどと考える人は、変人扱いされます。
考えなくても従っていればいい、考えなくても命じられたことをすればいいという社会になりました。
この結果、政府は国民の要求と経済団体の要求を満たすことに専念しました。
お金がなければ国債を発行して銀行に引き受けさせればいいということが続きました。
こうして気がつけば国債・地方債などの発行残高は1000兆円にもなりました。
政府の税収は40兆円程度しかないのに。
国民の要望と言いながら法律を増やし続けてきました。その度に必要な公務員が増加しました。
国民が払った税金の54%が公務員の給与として消えてしまいます。
国民の為に使えるお金は半分以下になってしまいました。
町を歩けば駅前など目に付くところの広告は、クレジットやローン会社の広告です。
借金をしてあれを買え、これを買えとテレビは叫び続けています。
テレビが無い生活が考えられられないほど、生活の中心にテレビがあります。
テレビが言うことを真実であると信じています。「一億総白痴化」とは故大宅総一氏の言葉ですが、
人々がこのことに気づいていないことが大きな問題です。つまり、マインド・コントロールされている
ことに気づいていないのですから。
(つづく)
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