LORANの日記
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2005年03月31日(木) 不自然

「不自然」という言葉があります。
「自然」ではない、ぎこちないという意味で使われています。

映画監督の羽仁進さんの言葉を借りれば、人間は「不自然」な存在です。
6000年以上前に農耕が始まるより昔は、人間は狩猟や採集で生きていました。

その頃は他の動物と同じように食料を得ることが目的で生きていました。
お腹いっぱい食べてゆっくり休んでいたのでしょう。もちろん獲物が少ないときもありましたが、食料にはそれほど困ってはいなかったようです。それは化石の人間がやせていないことからもわかるそうです。

当時は自然のままに生きていたようです。つまり「不自然」ではなかったのです。

農耕が始まると、秋の収穫のために寒い日も、暑い日も我慢して働かなければならなくなりました。
田畑が広くなると労働力が必要になり、家族が増えました。
すると多くなった家族の食料を収穫しなければならなくなり、さらに一層働かなければならなくなりました。人々は次第にやせていきました。

自分の利益を守るために国家ができ、軍隊ができ、役人ができました。
それを維持するために更に働かなければならなくなりました。
人々は更にやせていきました。


科学が進歩し生活が豊かになると、その恩恵を受けるためにはお金をたくさん稼がなければならなくなりました。
勤務以外に通勤や残業で、自分の時間はますます無くなっていきました。

そしてついに自然の中で自然に生きることができなくなりました。
「不自然」に生きることになったのです。

現在の社会の矛盾や障害はこれから発生しています。
人間が自然から乖離(かいり)してしまったことが原因です。

環境に最も敏感な子どもたちが悲鳴をあげています。

アトピーやアレルギーも「不自然」の産物です。
不登校やNEETも「不自然」の産物です。

もし本気で人類の存続を考えるなら、「不自然」に生きることをやめることです。
どのような生物でも「不自然」で生きていけるはずがありません。

いま私たちは大きな転機に立っています。


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