ぴんよろ日記
DiaryINDEX|past|will
時々「行きたくないから行きたくない」と、保育園を休むミサキン。絶妙に「今日ならなんとかなるか…」という日をめがけて交渉してくる。「ひとりで遊んどきたい」とのこと。私もそういう日は多々あったので、何度か負けた。そんなある日、外に用事もあるし、お昼ごはんをどこかで食べようかということになった。そしたら「行きたいところがある」という。「どこ?」と聞いても教えてくれない。「浜の町に行ったら教えるけん」とのこと。 バスを降りてアーケードに着くと、「こっちこっち」と引っ張る。大丸…現ハマクロス前の分かれ道でちょっと悩んだので、「吉宗?茶碗蒸し?」と聞いたら「ちがう…」と、もういちどキョロキョロして、「あっ!こっち」。 そしてたどり着いたのは、連れて行ったこともない「メイジヤ」。昔ながらの老舗レストラン。あまりに昔からあるので、もはや空気のような存在になっていて、わざわざ行くこともなかった。でも、ミサキンは前を通るたびに、お子さまランチやハンバーグや、スパゲティがびよーんと立ち上がったサンプルに心奪われていたのだ。「なるほど〜!」と思ってお店に上がると、ちょうど窓際の席が空いていた。道ゆく人をニコニコ眺めながら、夢かなって、お子さまランチを頼むミサキン。 そうそう。うれしかったよねー。街に来て「メイジヤ」とか、今はもうない「丸善」とか、「グリル泉」で食べるのって。目の前の女の子はミサキンなのだけど、40年前の自分がそこに座ってるみたいで、なんだぁ、タイムマシンってあるじゃん、と思った。
|