ぴんよろ日記
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| 2013年10月02日(水) |
教習所はこちらでございます |
長崎の、ぎゅーっといろんなものが濃縮されて存在している感じ…ずっとなにかに似てると思っていた。見渡せるくらいの土地の中に、ほかのところだったらもっと拡散して存在するはずのものが、見本市のように詰め込まれている、箱庭みたいなこの感じ。 教習所だ! 車の教習所。敷地の中に、まっすぐもカーブも信号も坂道も踏み切りも、それぞれは小さいながらも、あらゆる要素がぜんぶある。それが、長崎のたたずまいとよく似ている。さまざまな時代の、毛色の違う歴史が畳み込まれているこの街。寺だったところに教会が建ち、それがまた寺になり、あるいは学校になり、役所になり…上書きに上書き、重ね塗りを繰り返したコッテリ感。とりわけ宗教的なものに関しては、こればかりはほかの街に追随を許さない。高くはないけれど目を引く山々に囲まれ、和洋中の聖地が、時に重なり合いながら、ふつふつと湧いている。神、仏、デウス、修験者、僧侶、宣教師、媽祖、土神、稲荷…ありとあらゆるものが、うろうろしている。あるいは「アースダイバー」的なもの。それを意識して歩くと、別次元へのアンテナがじわじわ伸びる。「霊感なし」と断定された私にも、市役所通りがスペシャルな道だということが、通るたびに感じられる。この街自体がホットスポットだということが。
長崎聖地教習所。インストラクターにでもなろうかな。
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