ぴんよろ日記
DiaryINDEXpastwill


2011年11月19日(土) 船漕ぐ人

 朝から雨、41歳。

 41歳なのに、小さい子どもと暮らしている面白い人生。体力的にはつらく、いまも口の中には「お疲れヘルペス」がドカーンとできているが、気にしない。日々は必死だが、ひとたび…トンビのように、びゅうと俯瞰で見てみると、面白いじゃないか!がんばれよ!と思う。がんばれよ!

 以前から、自分の魂のようなもののルーツ、というか、たどってきた道筋のようなものがあるとするならば、田んぼや畑には縁がなかった気がしてきたのだが、こないだ、ひょんなことから行った稲刈りイベントみたいなところで、それをあらためて確信した。「日本人の懐かしい風景」の代表格である田んぼに足を踏み入れても、あいかわらずぜんぜん懐かしくないのもさることながら、稲刈り体験もまったくやる気になれない。目の前にある「面白そうなこと」は、だいたいやるほうなのに、気持ちも手も動かず…。もちろんそれをやってらっしゃる方たちは真剣なので、こんな気持ちでやるのは失礼だと思い、遠巻きに眺めていた。こんな時代だし、さらには、石けん作ったり重曹で掃除したりのなんちゃってエコ野郎だから、「土」に対して自分がもっと親しい気持ちになったり、庭も畑にしたりしてみてもいいのに、それが湧いてこないのである。田んぼで走り回るひときわ大きいヒコの声を聞きながら、レジャーシートにミサキンとゴローンとしていたら、その答えであろう、なにものかの声が頭をよぎった。

 「米?魚と換えればいいじゃん」

 やっぱりか…。
 「海から海へ〜私はゆくよ〜」というどんとの歌を聴くと、いつも泣きそうになるが、どうやら本当にそうやって生を重ねているようだ。なにはともあれ41歳。ギーコギーコと船を漕ぐのである。


トンビ |MAILHomePage