ぴんよろ日記
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2011年11月07日(月) 悪魔の切符

 昨日なにげなく見たNHKの「孤立集落 どっこい生きる」が、ずっと心に残っている。見ようと思って見たわけじゃないのにどんどん引き込まれ、後半はぐっと集中した。震災で孤立した村の避難所が、4ヶ月経って解散するあたりから。その村の人たちは、とにかく、いろんなことを待っててもしょうがないので、自分たちで動いてやっていくのだ。はじめはもちろん、行政とかそういうところに「なんとかしろ」って言ってたのだけど、これがもう、どうにも動かないから、自分たちで港に沈んだ車を上げ、高台に集落を作るために必要な道路を切り拓いていく。その様子は逐一ネットにアップされ、それを見た「必要な物資や人手」が、どこからともなくやってきたり。ワカメ養殖のための船も、どうにかこうにか調達して、ペンキを塗る。
 自分たちに起こった災難を、自分たちの手でなんとかしているその顔は、本当に力強くて生き生きしていた。日本人はずいぶん、いろんなことについて行政やらなにやらに「してもらう」ことが当然になってしまっているけれど、もちろん、そうすることが必要なこともたくさんあるけれど、それで失ったものも、けっこう多いのだ。双方骨抜き、っていうか。
 自分で動くことが「損」っていう思考回路は、これを機に捨てたほうがいいと思う。それはたぶん、永遠に幸せになれない悪魔の切符だ。


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