ぴんよろ日記
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2011年04月26日(火) 開けゴマ。

 昨日、母と子の写真展の取材に来た記者が、カリオカさんへのインタビューで「震災がらみ」のことを言わせよう言わせようとするので、知り合いだったこともあり、つい「誘導尋問じゃん!」とつっこんでしまった。この写真展は、震災の前に企画したことだし、震災が起こったからといって「家族の大切さ」をメッセージとして受け取らねばならぬものではない。めぐりめぐって、そういうこともあるかもしれないけれど、世に出ている企画やら作品やらがすべて、本人が意図したメッセージを伝えるために生まれたのだとしたら、世界はなんと窮屈なことだろう。あからさまなメッセージソングなんて聞きたくもない。
 彼女には、すべてにおいて確固たる彼女の世界がある…というか、あらねばならぬと思い込んでいるフシがあって、それがいい時もあれば、そうでないこともある。現場では冗談まじりにつっこんだけど、取材する人、一緒に仕事をする人…目の前の人のことをもっと信じてほしいな、と、以前から、わりと深く願っている。能力と情熱が高い人だけに、ことさら。世界や人間は、あなたが考えるストーリーに当てはまるほど単純ではないけれど、思ってもみなかった物語を見せてくれないほど貧しくもない。だからもっと開いてほしいな、と。


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