ぴんよろ日記
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2010年01月25日(月) 草木の緑はすべて

 家について、考えないようでいて、やはり考える。いくつか「こうしたいな」というものも浮かぶので、書きとめたりしながら。しかしダンナはもっと夢にあふれている。「10坪から建てられるガレージのある家」という本を、夜な夜な開いては妄想にふけっている。この本には他にもいくつかシリーズがあるようで…というか、そもそも「ガレージのある家」「Garage Life」という雑誌が存在していて、その別冊らしい。世界は広い。
 私が「ガレージハウス?したいんならすれば」というスタンスを取っていることに対して、時に「とても寛容な妻」という称号が贈られることがあるのだが、そうなのか? 一緒に暮らす人が、楽しい暮らしを送るために熱望しているスペースを確保することが、そんなに贅沢なことなんだろうか。「家の中にガレージを作るくらいなら、お客さんが泊まる部屋ができるじゃない!」なんて言われるのかな。そんなに毎日、客が泊まるのか?それよりも、一緒に住む人が毎日「うれしいな」って思うほうが大事なんじゃないか?「ダンナの好きにさせない」というのが「妻の甲斐性」なのだとすれば、それはなんて寂しいことだろう。
 「家作りって楽しいな〜」と「10坪から…」を眺めていたダンナが思わずつぶやいていた。私には相変わらず、そこまでの思い入れはない。狭くてもいいので一人の空間が確保できていて、なにかひとつのテイストに染まり過ぎていなければ、それでいい。幸い現時点で「建てるにしてもリフォームするにしても、たぶんこの人にまかせるだろう」という人が見つかったので、彼にいくつかのポイントを告げて、提案してもらって、選択する、というやりかたになるだろう。だからこそ「家作りって、楽しいな〜」と思う人が、どんどんやってくれたらいいと思う。
 それでもまぁ、自分が毎日過ごす場所だから、気になるのは気になる。本屋さんでも、その手の本を眺めてみるようになった。いまのところ「心のベストワン」は、「とんぼの本」シリーズで見つけた「ルイス・バラガンの家」。どうやら大変な建築家の家で世界遺産にも登録されているらしいが、気取りすぎず、所帯くさくなく、静かそうで、でもかわいらしい色味も差していて、庭もすてき。もちろん真似できない部分や、私には必要ないものもあるけれど、基調はこれで!という気持ちだ。
 この本には、バラガンさんの言葉や考え方がいくつも紹介されているが、いちばん好きなのは、

 バラガンは花よりも、葉の緑を愛した人だった。草木の緑はすべてちがう色だ、ということを、くりかえし語っていた。

 という一文。これだけでもう、私はバラガンさんに大きな信頼を寄せた。



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