ぴんよろ日記
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2009年07月19日(日) 二十年越しの再会

 朝起きたらものすごい腰痛だったので、速攻でオヤユビキングを予約。そしたら「これから妹さんが来られますよ」とのこと。どんな姉妹だ。

 今、読んだり考えたり進めたりしていることや本が、めぐりめぐって、大学で専攻した(というほど勉強しなかったのが悔やまれるが)民俗学やら人類学的なジャンルにたどり着いてしまった。たどり着いたというよりもむしろ、これまであえて封印していたような気もする。まわり道をしたいと思っていたのか、それとも、好きなことだからこそ、たとえば飯の種にするのははばかられる、と思っていたのか、本を手に取るにしても「もう学生じゃあるまいし」と照れくさかったのか、とにかくほんのり避けてきた感がある。しかし何が好きとか、読んでいてドキドキするか、考えの展開にターボがかかるかということは、もはや自分の意志ではどうしようもない領域だ。
 去年の秋に本を出して、春に展示をして、そこで、それまでのものがひとまず清算されて、さてこれから何をどうするべ?と考えたり本を読み出したりしてみたところ、かつて親しんだことのあるものたちが「久しぶりだのう」と出迎えてくれたような気もする。ちっとも勉強しなかったから、実際に読んではいないんだけど、名前だけは研究室の本棚でいつも見ていた人の本を読んだり、読んだことはあるんだけど、若い時にはちっとも読めなかったものが、でも、一度でも目を通したことのある親しみを持って頭の中に入ってきたり。そしてなにより、当時、わけもわからず、半分はカッコつけて買っていた本がありがたい。
 およそ20年越しの再会を楽しみつつ、これが自分の仕事としてどう展開していくのかが、我ながら楽しみ。そしていま、あまりにも頭の中が楽しいので、いつにも増して傍目にはボンヤリしていることだろう。だいたいそっちの時空に旅立っているから。

 高校1年の「現代社会」の資料集の、ほんの小さな囲み記事だった。「生活を学問にする」というようなキャッチフレーズだったと思う。古いどてらのような着物や、農村の家の土間みたいな写真があったようななかったような。そこで初めて「民俗学」という文字を見て、「これじゃん!」とハッとした。そんな、ひと目惚れにも近い気持ちになった「民俗学」について、結局授業で取り扱われることはなかったのだが、退屈まぎれにパラパラめくって出会ってしまった「その瞬間」のことは、今でもよく覚えている。ページの片隅のその部分だけが、グーンと目に吸い付いたのだ。

 最近よく冗談めかして「120歳まで生きる」と宣言しているが、けっこう本気。生きてると、こんなにも面白いことがいっぱいあるから。年を取らないとわからないこともたくさんあるし、120歳まで生きていられたらどんな世界が広がってるんだろうと思う。さすがに120歳はつらいだろうが、90超えたくらいまでは、ひいばあちゃんもシャッキリ生きてたし、狙っていきたい。


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