ぴんよろ日記
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2009年04月08日(水) 鎮魂?

 昨日のコンサート(ryuichi sakamoto playing the piano 2009)は実に渋かった。私の隣には、たぶん「知ってるのはYMOのメジャーな曲と戦メリ。あと、リゲインのCM」であろうおばさんが、体中に退屈をみなぎらせて、足を組み替えたり、腕を組み直したり、後頭部をボリボリ掻いたりしていた。そういう人が、ほかにもいっぱいいたのであろう、新しいアルバムからの数曲ののち、「ラストエンペラー」が弾かれた時には、「よかった!ようやく知ってる曲が!」という熱い拍手がわき起こった。やたら咳をする人が多かったり、「この曲は携帯で撮り放題!」のコーナーの次の曲でもまだ撮ってる人がいて、その時はさすがに坂本さんは演奏を中断。「約束は守りましょうよ…」と、さとしていた。若かりしころならば「うるせーぞこのやろー!」と言われかねない。そんなこんなで、ツアーで回った町の中でも、ひょっとしたらワースト3くらいには入るのではなかろうか。くすん。もう来ないかも。長崎。
 しかしコンサート。「戦メリ」聴きにきた人には残念だっと言うしかないが、一瞬たりとも目と耳が離せなかった。ピアノの一音一音、バックに流れる英文のフォントの選び方まで、すべてが研ぎ澄まされていた。そして、いま自分の中で考えはじめていることの方向性について、「そう、それでいいんだよ」と言われているような気がして(もちろん勝手な妄想なんだけど)、勇気づけられた。このツアーでは、毎日その場の気分で弾く曲を決めているらしいのだが、どうやらこの日は「イタリアもの」になったらしく「なんでかな。ポルトガルとかスペインなら長崎と関係あるんでしょうけどね。イタリア…カトリックの総本山があるってことで…」それまでの演奏を聴きながら、なんとなく、目の前に見えてるお客さんだけじゃなくて、むしろ、この土地で起こったいくつもの恐ろしいことで命を落とした人たちにも向けられてるんじゃないかという気がしていたので、勝手に、ひょっとしたら坂本さん本人よりも納得。そう思うと、以前、除霊の番組で見た、霊の仕業でやたら咳き込む相談者と観客が重なり…これは完全に妄想し過ぎだが。
 感慨深く会場をあとにして、奮発して「上にぎり」を買って帰る。折り箱がツアーパンフの大きさとちょうど一緒だったので、並べて写真を撮った。


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