ぴんよろ日記
DiaryINDEXpastwill


2008年10月27日(月) 少し困りますね。

 ヒコと二人、完全休業日。発熱と下痢を経過し、ひたすら眠り続けるヒコ。この秋さまざまに蓄積した疲れや不満や寂しさ諸々を一掃している感じだ。眠るヒコの傍らで、しみじみと野口先生の「風邪の効用」を読み返す。

 「だから風邪の経過を本当に考えるとなると、やはり体だけでなくて、その人の深層心理の動きといいますか、私の病気を安く見積もって失礼しちゃうなどという、その奥の心も見なければならない。
 そういう心が起こると、それが抵抗になり風邪がなかなか治らないのです。…欲しい物が貰えなかったり、よそに注意が行って自分には注意が向けられないと思っている子供達が風邪を引いたりしたような時は、そういう機会にそういう要求を果たそうとする動きが起こる。」

 でも、

 「言い忘れましたが、不平とか不満とか、或は反抗とか、そういうことが風邪になることがあるとしても、それを除かなければ風邪が治らないのではないのです。…相手が甘えたがれば充分に甘えさせるとか、…風邪を引くような心に同調する必要はないということです。それに同調しようと思ったら大変で、…風邪を治すために腕時計を買ったなどという人がありましたけれども、…それが叶えばまた次の不満が出て来るのです。…むしろ風邪によってそういう不平や不満も治ってしまう、自分から気落ちしてしまうような心まで治ってしまう、そういうように空想の方向づけを行うことが大切です。」

 風邪、深い…。

 でも、今回の再読でいちばんグッと来て、なおかつ爆笑したのは、

 「刀によって一気にバサッと斬ってしまうようなことは本当ではない。神経痛の痛みを止めることだけでも、いろいろな薬を使って一気にバサッと止めようとします。京都でイルガピリンを使いすぎて死んでしまった人がおりましたが、死ねば確かに神経痛はなくなるでしょうが、少し困りますね。バサッと一気にやろうとすることは、殺すにはよいが、活かすには向かない。…」「パッと良くするということにはどこかにインチキがあり」「一気呵成とか、快刀乱麻とかいうことを求めて処理しようとすることは、活かすことの逆の方向に向かせてしまうことが多い。」

 「少し困りますね」というところが最高!



トンビ |MAILHomePage