ぴんよろ日記
DiaryINDEXpastwill


2008年02月24日(日) しみこむ

朝から昼過ぎまで取材して、3時ごろには街を離れる。
寂しい。
やはり旅はいい。
旅そのもの、というより、旅に出るとその状態になりやすい、目と頭の感じ。
長崎にいる時も、できるだけその状態にあるように心がけているが、
あまりに疲れると、どうしても鈍る。
でも、もっと研がれて、かつ身軽でありたい、と、上海は思わせてくれた。

土地の…気…は、ほんとうに、短い滞在でも、身体にしみ込む。
顔を洗う水と、川の水の匂いが同じであることが、
細胞レベルで身体を上海に染め変えていく感触が、とても心地よい。

夜、福岡着。さらにJRで長崎へ。
ホームの売店で買った「日本『黒幕』列伝」を読みながら電車に揺られる。
政財界の「わるもの」や、あやしい人々がいっぱい。
でも、もう死んだ人ばかり。
私はかなりの人を生きていた人として覚えているけど、
10歳若い人は、ほとんど知らないだろう。
それも寂しいことだな。
戦前戦後、上海で活躍(暗躍?)して、大もうけ、という人も数人いて、
旅のつながりを味わう。
「どんな悪人でも老いや病気には勝てない」
というような言い方が、よくされるけど、貧乏くせー、と思う。

ちょっと違うけど、こんな言い草を目にすると、野口晴哉氏の、

 「ひどい人は『胃癌になるといけないから胃袋を除りました』と言う。
  胃袋さえなければ胃癌にならないと……。
  それなら首を切っておけば万病にならない。」

を思い出す。
何度読んでも大好きな一文。

夜中過ぎ、帰宅。
ヒコが起きていた。
うれしかったが、嵐のような抱っこ要求に、倒れそう…。


トンビ |MAILHomePage