ぴんよろ日記
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ずーっと前からあった、大波止の鳥屋さんがなくなっている。 鳥屋さんと言っても、食べる鳥じゃなくて、チチチ…と鳴くような趣味の鳥。 店にはたくさん鳥かごが積み上がっていて、 それぞれに、機敏な動きの小さな鳥たちが入っている。 お客はだいたいおじさん。それも、初老以降、というふうな。 その手のおじさんの趣味って、なんとなく、アジアっぽい。 鳥とか、虫とか、そういう小さな生きものを、趣味として育てる感じ。 ちょっと閉じた世界の中で。
しかし、その鳥屋さんは、なくなってしまった。 そのもっと前には、昔のユニードの近くにあった山野草屋さんもなくなった。 こちらも、小さくて細くて、でも、好きな人には大きな価値を持つのであろう、 野山の草花がマニアックに売られていた店だ。
私の中では、おなじカテゴリーに分類していた、2つの気になるお店。 あの店々に通って、ひとときの心の安らぎを得ていたおじさんたちは、 いまどうしているのだろうか。
もう、そういう「趣味」のありかたって、なくなりつつあるのだろうか。
私にとってみると、 長崎の町の、ひとつの「細やかさ」が失われたようで、寂しい事件なのだった。
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