ぴんよろ日記
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一緒に住んでいる人の、わりと荒れ放題になっていた部屋が、 さっき見たらきれいになっていた。びっくりした。 びっくりして、その人の心の中、多くは悲しみのようなものを思った。 その人はいま、大きなものを失いつつある。 それはとても個人的なことだし、誰にもどうすることもできないもので、 私も何と言ってやればいいのか、どうしてやればいいのかよくわからない。 よくわからないから、いつものようにごはんを作ったり食べに行ったり、 寝る前に本を読んで笑ったり泣いたりしながら一緒に住んでいる。 あまりにもその人が純粋な悲しみに包まれていて、 私はそれを想像することはできるし、私なりにそのことについては悲しいけれど、 同じ質と量を共有することはまったくできないので、 どこか遠いところにいるような人に思えるのだ。 そして、こんなこと感じなくてもいいのかもしれないけれど、 そんな状態にあるその人に対して、私は確実に気後れしている。 たとえば、ウソでも一緒に泣いたりすることが、まったくできないことや、 これだけ言葉を並べる人間のくせに、何か気の利いたことが思いつかないこと。 もちろんそういうことをわかっててやることが、 逆に不誠実だということは、わかる。 でも、わかっているけど、それがちょっとでもその人を楽にできるのなら、 そうしてやれないものかしら、と思いつつ、 それができれば自分が楽になるからしたいのかも、と、思いとどまる。
やはり私は自分の立ち位置にいよう。 それがその人にとっても、いちばん良いと思うことにしよう。
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