ぴんよろ日記
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2004年05月12日(水) 毛糸の山、あるいは鳥の巣。

いま、私が通った小学校が解体中だ。
見たくないのに、しょっちゅう通る。
今日なんか、バイク、バイク、歩き、バイクと、4回も通った。
何十年も建ち続けていて、そのうちの6年間は私も過ごしていた物体が、
たった何十日かで、壊れていく。

壊れていく様子は、
ブロック崩しみたいに、もっと固い印象のものかと思っていたら、
あらゆる所に張り巡らされていた鉄骨がビロビロ出てきて、
それがぐじゃぐじゃに丸まっているので、
なんだか、毛糸の山とか、鳥の巣とか、そんな感じだ。

被爆遺構だから一部でも残して、という話もあったが、
「地元の意向」とやらで、きれいさっぱり壊してしまえということになった。
そのへんの話についても、思うところはあるけれど、
いまの私にとっては、私の6年間が染みこんだ建物が、
ぐじゃぐじゃのぐるぐるになっているのが、とにかく心を絞る。

長崎市の中心部の3つの小学校は、これでみんな壊れた。
いつもは感じなくても、なにかをふと思うときにたたずむ場所のひとつが、
たくさんの人の中から失われた。

去年の末の、最後の終業式の日に、行っておいてよかった。
覚悟をして、ちゃんと会っておいてよかった。
そういう意味で、後悔はないけれど、寂しさに違いはない。


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