ぴんよろ日記
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2004年02月21日(土) 原価

ものの値段には、原価というものがある。
純粋な材料費に、いろんなものが上乗せされて、ものの値段になっている。
その「純粋な材料費」にも、さらにまた原価があるから、
どんどん突き詰めていくと、たとえば食べ物だったら、
最後には種ひとつとか、卵一個になるので、とりあえず、それは置いておく。

食べ物や、ノートや、洋服はもちろんだけど、
やっぱり人間の働きにも、原価がある。
安いものしか持ってないのに、高く売る術を知っている人もいれば、
いいものは持ってるのに、つい安くしてしまう人もいる。
当然、ものの値段というのは、自分だけでは決められないから、
相手の、値段を見極める目や、その上でのそろばん勘定の上手さや、
交渉の押しの強さなども関わってくる。

また「何をもってその人の原価とするか」というのが難しい。
「どうせいつもブラブラしてんだろうから、この値段でもありがたいはずだ」
と思われたら、こっちの負け。
そのブラブラしているように見える身軽さ
(そのためにいろんなもん棒に振ってます)と、
言われたらその仕事をやれる感覚その他をキープしていることも、
本当は原価に入れてほしいところなのだが。

すんごく有名どころは別にして、
フリーの人のギャラに占める「原価」の割合は、とっても高いと思う。
実働時間で割ったら(悲しくなるのであんまりしないようにしているが)、
ハンバーガー屋でバイトしてる方が率は良かったりする。
頼む方にしたって、社員を使うよりは割がいいから使うんだから、
当然、社員が同じ時間働いたよりは、安くしか出さないのだ。
ホントは逆のはずだけど。
(1年間社員を雇うのと、忙しい3か月だけフリーに仕事をさせるのでは、
フリーに5か月分払う方が効率いいけど、実際は、1,5か月分でフリーがやる)

まぁ、お金のことだけじゃないからやることもあるんだが、
時間だって大切なので、大幅な原価割れの仕事はやりません。
最近は、ほんの少しだけ交渉もできるようになってきた。
(アキンドにはもちろんかなわないが)

でもねー、いろんなことを考えあわせれば、
契約社員とかが、いちばん原価率は高いかも。
あ、それ、ダンナだった。
今年も交渉がんばれよ〜。(いつも余地はないけど)





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