ぴんよろ日記
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2003年11月11日(火) 大きなどんぶりの中で。

昔、親しかった人を見かけた。
前に見かけたのは…3年くらい前だったろうか。
なんだか、老けたって感じではないんだけど、
やっぱり年をとっているという気がした。
そしてなにより、私とは違う世界にいるんだなぁ、と思えた。
幸せそうではあったので良かったが、
その幸せを、共有することはできないな、という感じ。
いい悪いではなくて、ただ単に違ってるだけ。
同じお金を出して服を買うにも、いろんな趣味があるように。

人は、やっぱり、それぞれ違う世界を生きていて、
たとえば、とても大きなどんぶりの中にいるメダカたちのように、
自分なりに泳いだり止まったりしている。
そしてお互いに、すれ違ったり、近い所に来合わせたら、声を掛け合ったりする。
その「近さ」は、街で行き交うだけのものかもしれないし、
何年も何十年もひとつ屋根の下で暮らすということかもしれない。
もちろん、ある期間とても近く、その後、遠くなることもある。

こういうことは、時に縁ということばを使いつつ、
たくさんの人が言い古して来たことだけど、
自分のこととして目の当たりにする瞬間に遭遇すると、
やはり感慨深い。

どんぶりは大きいので、遠くにいれば会わないが、
大きいけれどどんぶりなので、こうして会うこともある。




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