ぴんよろ日記
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2003年02月22日(土) また失敗。

疲れは、判断力を鈍らせる。
たくさんの人がワラワラいるところで生まれた疲れだったからか、
自然と「家で好きなジャンルの本を一気読み欲」が出てきたので、
本屋で本を選んだ。
こんな時は特に目新しいことが載ってなくてもよくて、
日本人が水戸黄門を喜ぶように、
水戸黄門が嫌いな私が「仕事人」ではすっきりするように、
予定調和というか、「そうだよね〜」と自分の知ってることがじゃんじゃん出てきて、
整理されるようなものがいい。

ということで、東京の名所案内の文庫本を買った。
名所…私にとってはつまり、
皇居とか吉原とか、将門の首塚とか、刑場跡とかですね、
魔界系の名所なんですが、まぁそれがいかがなものかということは棚に上げて。

ジャンルとしてはぴったり。
しかし普段疲れない部分の疲れを抱えていたので、
パラリとめくったり、ちょっと文章を読んでみたりという、
基本的指さし確認を怠ってしまいました。

お風呂に入って、ゴハンを食べて、お湯割りをかたわらに置いて、
さぁ嬉しい本読みタイム…と読み出したのはいいが、
…うーん…なんだこれ?

つまり文章の波長が合わなかったんです。
ちょっとした言い回しとか、締め方などが、とにかく私の頭をかき乱す。
内容自体は「知ってることをスイスイ確認する快感満載」なので、
しばらく我慢して読んでました。
これはとても個人的な判断基準なので、
「ここがイヤだったんだ」と言っても伝わらないとは思うんですが、
極端な一例を挙げると…
「霊にはさらに強力な霊を、ってか?」
…いまどき「ってか?」って言われても…。
あとは、ダジャレ。
普段の会話の中に出てくるのは、まぁ好きではないけど、やりすごせる。
でも文章の中で出てくるのは、とても苦手。
しかも結論の大切な部分で、ダジャレに落とされると、これはもう激高ものです。

ダメだった。放り出してしまいました。読めなかった。

「うわー」「いやだよー」「絵と写真だけでも見よう」「あー、でもいやー」
と叫びながら本を読む私を、ダンナは不思議そうに見ていました。
だから、
「ベースの車は大好きな車なのに、
そこにワケのわからん妙ちきりんなパーツを付けて自慢しているのを見せられたような感じ」
と解説すると、
「わー、のぼすんなー、ゆるせんなー」と共感してくれた。

本屋で目次だけでも目を通しておけば、こんな気持ちにならずに済んだのにと後悔。
普段はこんなことないんです。
本を買ったり読んだりすることも、商売のうちですし。

教訓。
疲れたときにきびなごと本を買うのはやめましょう。




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