ぴんよろ日記
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何日か前、昼間に家に帰っていたら、電気のメーターの取り替え工事があっていて、 工事のおじさんから「あとで5分くらい電気が止まります」と言われた。 部屋で魚たちを眺めていたら、バンッと電気が落ちた。 魚たちのブクブクも、冷蔵庫の静かなウィーンも、 テレビやビデオの聞こえないような、だけどやっぱり存在する音も、 なにもかもが止まった。 空気がパッと止まって、シューンと落ちてくるような時間が流れる。 シューン。 上の部屋の子どもの足音が響くけれど、基本的には、しみいるような静かさ。 なんか、じーんと来た。 電化製品というものは、何もしなくても割と音がしていて、しかもそれには慣れている。 でも、本来の世界って、もっと静かなものなんだ。 私が住んでいる部屋は、もっと静かなところなんだ。 5分間、だったのかどうかは分からないけど、妙にありがたい時間だった。 ずっと続くと肉は腐るし魚たちは死んでしまうけれど、 これから先、たまにはブレーカーを落としてしまうかもしれない。 それくらいクセになりそうなひとときでした。
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