ぴんよろ日記
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2002年01月26日(土) シューン、の空間。

何日か前、昼間に家に帰っていたら、電気のメーターの取り替え工事があっていて、
工事のおじさんから「あとで5分くらい電気が止まります」と言われた。
部屋で魚たちを眺めていたら、バンッと電気が落ちた。
魚たちのブクブクも、冷蔵庫の静かなウィーンも、
テレビやビデオの聞こえないような、だけどやっぱり存在する音も、
なにもかもが止まった。
空気がパッと止まって、シューンと落ちてくるような時間が流れる。
シューン。
上の部屋の子どもの足音が響くけれど、基本的には、しみいるような静かさ。
なんか、じーんと来た。
電化製品というものは、何もしなくても割と音がしていて、しかもそれには慣れている。
でも、本来の世界って、もっと静かなものなんだ。
私が住んでいる部屋は、もっと静かなところなんだ。
5分間、だったのかどうかは分からないけど、妙にありがたい時間だった。
ずっと続くと肉は腐るし魚たちは死んでしまうけれど、
これから先、たまにはブレーカーを落としてしまうかもしれない。
それくらいクセになりそうなひとときでした。


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