ぴんよろ日記
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2002年01月06日(日) 旅の前の旅のような1日

今日は旅のような1日だった。
昼過ぎに家を出て「くらた」を遠くからチェックしたら満杯だったので、
以前から気になっていた飽の浦の食堂に行って、散歩しようと思った。
宝町まで歩いてバスを待っていると、誰かの陰謀でもあるかのようにバスが来ない。
自分が結婚式をしたホテルの前でボーっと待っているのも変な気分。
ホテルからお母さんとおばあちゃんに守られて、
太った小学生男子が出てきた。いかにも守られまくりの生活をしている顔だ。
でも時折、下を向いたときなどにとても暗い表情をする。
人知れずカエルを踏んで殺しそうな。
私がジーッと見ているとイヤそうだ。そりゃイヤだろう。もっと見てやった。

飽の浦の食堂は、思っていたよりも数倍所帯臭くてツラかった。
その家の台所の延長線上にある食堂という感じだ。
弟に作ったはずのオムライスを兄ちゃんが食べたと言っては、
飲食店では出てこない方がいいようなレベルの風邪を引いた母親が怒鳴りつけている。
一瞬そこの「いちばん上のお姉ちゃん」になった気がしていたたまれない。
チャンポンの味は、食堂系のあっさり味だったが、味わう気持ちの余裕がない…。
これこそ真の「家庭的」とも言える。暗い気持ちになりたくなったらまた行くかも。

飽の浦から稲佐まで、あっちウロウロ、こっちウロウロした。2時間くらい。
そしていろんなことを考える。
ぜんぜん高級そうじゃない犬猫や、知らなかった神社仏閣などを見て回る。
小さなお好み焼き屋さんも何軒か見つけたけれど、また行けるかどうかは分からない。

疲れたのでバスに乗って浜の町へ。
最近見た中でいちばん人がいた。うようよわらわら。
半年ぶりくらいに、ちょっと「きゃーぶり」さんが行くようなカフェに行ったら、
期待をはるかに超えた人たちがいてうれしかった。とってもおしゃれな人たち。
その人たちから見ると、私なんか寝間着着てるようなもんだろうなぁ〜。
みんなが少しずつ背伸びをした、だけど内容が詰まっているわけでもない会話を、
聞くでもなく聞きながらビールを飲んで店を出ると、ばったり両親と会った。

いつもとは違う方から回るバスに乗る。
15年ほど前によく乗っていたルートだ。よく、というか毎日。
だけど全然違う気分で、やっぱり気持ち次第で景色なんかいくらでも変わると思った。

今夜は朝から決めていた味噌鍋だ。そして明日からは、本物の旅行。
鹿児島か宮崎、また行き当たりバッタリの旅だ。


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