長い長い螺旋階段を何時までも何処までも上り続ける
一瞬の眩暈が光を拡散させて、現実を拡散させて、其れから?

私は、ただ綴るだけ。
音符の無い五線譜は、之から奏でられるかも知れない旋律か、薄れた記憶の律動か。








2008年06月01日(日) 翼の行き着いた先は

 終業後、渋谷までの道程を電車には乗らずに歩くようになって、どのくらい経つだろう。週末を利用して京都に、鞍馬に行った辺りからだから、弥生からか。夜遅くなろうとも雨が降ろうとも、此のところは欠かさずに歩いている。青山通ばかり通るのも味気無いものだから、原宿を抜けたり表参道を通ったり、大回りして明治通りを行ったりもする。キラー通りは毎日通るか横切るかはする、何と無く。

 翼は何処へ行き着いただろう。
 片翼で空を飛ぶには限界があって、仕方なく私は大地を歩いてはいるけれども、地に足が付いているとは決して言い難く、ふわふわと浮遊している。失った片翼の代わりも、支えてくれる何かも持っていはいない私は、此の浮揚感を誤らず正しく理解し受け容れていなければならないのだ、きっと。










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