新年明けましておめでとう御座います。 ――……遅過ぎるか。
今日から授業再開。短い冬休みは、当然の如くゼミ論の執筆と試験勉強とに追われて碌に休みらしい休みを過ごすことは無かったですよ。多忙、なんて言うつもりは無いけれど。まあ其れなりに、学生なりに、せかせかと生きているわけです。
兄貴様の 御病気 の具合は知れないけれど、彼の御蔭で私は胃痛が酷いので、彼が呑む筈の薬の中から胃薬だけを頂戴して服用している(だって彼は薬なんて必要無い(と当人は言わないけれど当人が呑もうとしないから余っている)んだもの)。胃薬は他の薬と一緒に呑んでも平気(だと思われる)ので、時々は頭痛薬も併用。薬漬けにはなりたくないと頭の片隅では考えているのだけれども。何と言おうか、背反して薬を呑みたくなってしまう感情的な部分が、何処かに潜んでいる。ね、こういうのがいけないんだよ。感情とか理性とか、そういうものが理解の範疇を超えて働いてしまう感覚。――嗚呼、ポストモダニズムの考え方では理性なんて存在しないんだっけ。真実なんて無くて、普遍的進化も進歩も無くて、アイデンティティも無くて。一部は私も肯定するけれど、一部は矢張り 感情的に 拒絶してしまうな。こういうのが、いけないのか。
手作りで「雑誌」なるものを発行し始めて、季刊誌なので三ヶ月に一回、其れが三冊目を数えて、四冊目の準備に取り掛かっている。原稿は学生に依頼、其れらを編集して、校正して、印刷して、製本する。製本は和綴じ、宛ら裁縫でもしている気分で、ちまちまと「家庭内手工業」を実践している。細々しているし発行部数も極端に少ない(手作業なので一度に作れるのは30部が限度である)ので如何にも寂しいのだけれど、私はこういう「手作業」が嫌いではないらしい。何かを作り出すことは面白い。其れは、立体的な形を持ったものかも知れないし、平面的なものかも知れないし、無形物かも知れないし。でも、結局は好きなんだなぁ、と思う。四冊目、つまり、四季が一巡りするわけだ。学生発、学生執筆の雑誌。モラトリアムの私たちは、意外と「何かを書いてみたい」と思っている人が多いんだなぁって。どうせなら、ちまちまと、北国以外の人からも原稿を集めてみたい。なんていう密かな野望。興味のある人は此方まで御一報を――なんて書いたら、連絡下さる方なんているかしら。
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