長い長い螺旋階段を何時までも何処までも上り続ける
一瞬の眩暈が光を拡散させて、現実を拡散させて、其れから?

私は、ただ綴るだけ。
音符の無い五線譜は、之から奏でられるかも知れない旋律か、薄れた記憶の律動か。








2003年12月27日(土) 兄妹

 明日、兄が帰省する、らしい。

 らしい、と言うのは他でもない。一ヶ月前は御正月に帰れるか如何か判らないと言っていたし。十二月に入ってからは二十七日に帰ってくる――つまり今日であるけれども――と言っていたし。一週間前には直属の上司から頼まれて仕事が入ったから(?)二十九日に帰ると言っていたし。三日前には二十八日に帰ることにしたと言っていたし。…………本当に帰ってくるんですか?

 御盆休みに仕事が入ったとかで帰省しなかったという前科持ちの人間だし、明日帰ってくるのか如何かも定かではない気がするのだけれど。

 我が兄ながら、何時何処で何をしていたのかさっぱり解らない人物。何処で如何遣って覚えてきたのかは知らないけれど、気付いた時にはプレステに訳の解らないスイッチが二つほど付いていたし。大学在学中に五台の自作パソコン――内訳:二台は自分専用、残り三台は大学の研究室に在る、らしい――を作っていたみたいだし。製作費用を何処から捻出していたのかは、知らない。
 妹の眼から見て、絶対、兄の恋人はコンピュータ。

 ――ベンツに載せるカーナビのシステム組むより先にネットに繋がらない実家のデスクトップパソコン直してよ!










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