しあわせのかけら。
小さな子どもの頃、拾ったビー玉やもみじの葉っぱ、キャンディーの包み紙やグリコのおまけ・・・いろんなものをとっておきたくて“秘密の箱”に入れてたっけ。そんな日記、かな?

2009年06月18日(木)  朝から夢の中?

あの人の後ろに並んで
電車に乗った。

あの人が日陰側に座ったので
私はいつもなら
その向かい側に座るところだけど・・・
日が当たるほうは暑いので
あの人と同じ側に座ることにした。

隣があいてたけど、
ちょうどシートの継ぎ目だったし
そこを避けて
一人分離れて座った。

私がそばまで行ったとき、
ちょっとだけ・・・
ちょっとだけ、
何と言うか
電波のようなものを感じた。

「ふん、また隣に座るのかよ」
と思ったのか
「おお、隣に座るんだ〜♪」
と思ったのか
そこまではわからないけど、
何かこう
あの人の周りの空気が
一瞬揺らいだ・・・
ような気がした。

それで私は
隣を避けて座ってしまったんだ。
迷惑がられてたら嫌だなと思って。
あの人が何の文庫本を読んでるか
チェックするチャンスだったのに・・・。

見えないところに座ったので
退屈でつい居眠りしてしまった。
電車の揺れは
ほんとにゆりかごのようだ・・・。

あの人の隣のドアからC線に乗って、
ターミナル駅で降りて
早足で階段を駆け下りていくあの人を
早足で追いかける私。

速いっ。
待って。
うわ、もう改札を出たよ。
通路を斜めに歩いて
近道をしてやっと追いつきかける。
(追いついても何もしませんが。)
と思ったら
間に2人連れが入ってきて
私の行く手を邪魔する。
うう・・・。

もたもたしていると
あの人がいきなり走り出した。
信号がもうすぐ赤になるからだ。
う、うわ〜
走りたいけど、
今ここから走っても
絶対間に合わない・・・。

あの人が渡り切ると同時に
信号は赤に変わってしまった。

のろのろと
信号のところまで歩く。
ここの信号は長いのよね。
確か1分10秒か20秒・・・。

初夏の日ざしが眩しい。
周りに人がたくさんいるので
日傘をさしにくい。
でも1分以上も紫外線を浴びるのは嫌なので
数メートル下がって日陰に入る。

あの人は
ずっと遠くで人ごみに紛れて
もう全然見えない。
あーあ。
「いってらっしゃ〜い」
と心の中でつぶやく。

うん?
これは夢?

さて
どっちだったのか・・・
ご想像にお任せします。笑


ぬかづけの季節。
今読んでいる梨木香歩さんの小説は
ぬか床から人が出てきたりする
不思議な話。


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