しあわせのかけら。
小さな子どもの頃、拾ったビー玉やもみじの葉っぱ、キャンディーの包み紙やグリコのおまけ・・・いろんなものをとっておきたくて“秘密の箱”に入れてたっけ。そんな日記、かな?

2008年06月18日(水)  なんの匂いだったっけ?

随分と蒸し暑くなってきたので、
あの人も半袖を着るようになった。


「あの人」っていうのは、
朝の通勤電車で
6年前からよく見かける人です。
前の日記は
その人について書いていました。
書くのををやめたのは
体調のせいもあったけど、
いろいろ考えすぎて
辛くなったからでもあります。
今でも、
あまり深く掘り下げすぎたり
広く見渡しすぎたりすると
どうしようもなく辛い気持ちになるので、
なるべく狭く浅くいこうと思っています。


で、何だっけ?
えっと、
あの人が半袖を着てた。
わりと寒がりみたいだけど
さすがにもう長袖は暑いよね。

今日は運良く隣に座れた。

座っていると
何かの匂いがしてきた。
嗅いだことのある匂いだけど
何だったっけ?

あの人の匂い・・・?


ああそうか。
あの人が読んでいる
漫画雑誌の匂いだ。
ページをめくるたびに
ふわっと匂いがする。

何だか懐かしいな。

こんなに穏やかな気持ちになったのは
久しぶりかも。

隣に座ってるだけで
なんにもないのに。
あの人はなんとも思ってないのに。

あの人の袖口がふわっと
私の二の腕に当たって
ちょっとくすぐったい。
ただそれだけ。

なのに、
妙にしあわせな気分になってしまうのは
どうしてなんだろ?

今日は一日いい気分だった。


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