ヲトナの普段着

2004年01月06日(火) 小説書きます!ヌード写真撮ります!

 ヲトナごっこは、一昨年の二月に開設しました。いわば年明けの正月であっても、ヲトナごっこにとっては年度末の時期なのですが、新年ですので抱負も込めて、僕が現在考えている三年目のヲトナごっこの展望を記録したいと思います。
 
 
 僕は、書き物は生涯かけて取り組んでいこうと考えています。生業にすることを考えるほど自惚れてはおりませんが、僕なりの目指し憧れる文章世界というものがありまして、それを老後までを視野にいれて、着実に構築していきたいと考えているわけです。
 
 物書きにとって、四十はまだひよっ子に違いないでしょう。もちろん若くして才覚を現す人も数多くいらっしゃいますが、人生の機微を覚えてそれを文字に置き換える作業が書き物であるとの視点によれば、ある程度思うところを文章に込められるようになるのは、やはり年端を重ねてからだと僕には思えるからです。
 
 正直に告白しますけど、昨年までは、とにかく書いて更新することに主眼を置いていた部分が僕のなかにはありました。内容を吟味しなかったとか、思索を中途半端に済ませたという意味ではないですよ。書き続けることをひとつの命題と自身に課して、そのなかから自分なりに何かを手にしようとしていたのだと思い返されます。その方向性を、今年は少々変えてみようと考えています。
 
 平たくいえば、書きたいものをじっくり書くということになるかもしれませんが、現状で身についている技量がどの程度のものであるのかを再確認するというか、一度形にしてみながら次の一歩を考える一年にしたいと思っています。
 
 具体的には、小説に本腰を入れます。したがって、コラムの更新は極端に減ることでしょう。小説の内容をここで顕にすることは控えますが、僕のなかでは、ヲトナごっこをやってきた経験から生まれ、ごっこのコンテンツとして堂々としたものに仕上げたいと思っています。ま、とにかく作品としてまとめるのが遅いヤツですから、かなり長い目で見てやってください……。
 
 男女の問題やセックス等の性問題は、ヲトナごっこの主軸でありますし僕自身常に強い興味を抱いているテーマでもあります。それらをすべて小説に込められるとも思っていませんので、収まらないものはコラムという形で表現することになろうかと想像しています。
 
 
 書き物を生涯の友としていきたいという思いと平行して、写真趣味も少しずつ身につけていきたいと昨今は考えるようになりました。いわば人生趣味の二本立てとでもいいましょうか。現在僕が胸に抱いている老後のビジョンというのがありまして、大好きな森のなかにある小屋で好きな書き物をしながら、疲れたら周辺をカメラを手に散策する……というのが夢なんです。じじくさいですけど。
 
 これまでは風景を主に撮ってきましたけど、今年はポートレイトの勉強をしようと思っています。ウェブで公開する意図は皆無ですが、写真というものを覚えるためのひとつの方法として、人物写真を主眼においてみようということです。もちろんヌードです、ヲトナごっこですので……という想像はあまりして欲しくないのですが……。
 
 僕は絵をみるのが好きでした。母がとても画才に長けた人でして、若い頃から水彩画に親しみ現在でも描いているようです。彼女の血を受け継いでおきながらも、天は僕に描く才能は与えてくれなかったようで、そちらは美大に進んだ妹のほうにいってしまったのですが、中学生の頃から美術館に通っては絵画に見惚れていた経験が、いまになって写真趣味として開花している気もします。
 
 文章も同じなのですが、憧れるもの、目指したいものというのが僕のなかにはあります。数多くの絵画をみてきて僕のなかに蓄積している「僕なりの美世界」を、写真という媒体で表現してみたいと思うようになってきました。そのためには、まずは写真を学ばねばなりません。
 
 よく、画家が裸婦のデッサンをやりますよね。昨年、撮影会でヌード撮影を経験したときに、ふとそんな光景が僕のなかに浮かんだんです。少々大仰な物言いになりますけど、かのダヴィンチが人間を描くときにその内部に興味を覚えたと同じように、目で見ることができる極限の姿、すなわち裸体というものには、やはり人間の美が刻まれているのだと感じるようになりました。
 
 もしかすると、肉体を知ることは心を知ることに繋がるのかもしれません。甚だ的を得ていないのかもしれませんが、ヌード写真というものを通して、僕がこれまでヲトナごっこで展開してきた心理世界の一端でも感じられることができればいいなと、密かに胸に秘めている昨今でもあります。
 
 あ、タイトルに「ヌード写真撮ります」と書いておきながら、公開しないなんてずるいですかね……でも公開するつもりは現段階では皆無ですので、よろしく。それ以外の写真は、現在あるコンテンツの作風に則って公開していく予定です。
 
 
 人にはそれぞれ、天から与えられた生き方があるように思えます。僕は決して運命論者などではありませんが、遺伝子によって伝えられたものの信憑性、生まれ育った環境によって育まれる個性とその将来については、どこか運命的なものを感じずにはいられないと考えているひとりです。これは言い換えると、「自分にできることを自分らしくこなすこと」と翻訳されるのではないでしょうか。
 
 老後を語るのは早いと多くの人たちに言われますが、「そうかなぁ」と僕は思います。生きていくということ、自分を生かすということ、それらを考える上では、やはりどこまであるかわからぬ自分の人生を、より具体的に考えることに何の異がありましょう。書き物と写真は、僕にとって趣味という範疇でしかありえないものですけど、現段階で考えられる「自分にできること」には違いなく、また伸ばして共に歩んでいきたいものでもあるわけです。
 
 叶うなら、このヲトナごっこという場所を通じて、僕はそれを僕なりに表現していきたいと願っています。そしてその足固めをすることが、今年の大きな目標ということです。
 
 そんな僕の動向共々、今年もヲトナごっこをどうぞよろしくお願いします。


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ヒロイ