2013年04月10日(水) |
取調べ受忍義務について |
日経(H25.4.10)社会面で、パソコンの遠隔操作事件の片山被告を再逮捕する方針と報じていた。
記事によれば、片山被告は、すでに3件について起訴されているが、無罪を主張して、取り調べを拒否しているとのことである。
取調べについては、取調べ受任義務を認めるか否かで学説上の争いがあり、学説では取調べ受任義務を否定する見解が多数である。
しかし、実務は取調べ受任義務があるとして運用されている。
そのため、被疑者が取調べを拒否しても、強制的に取調べ室に連れて行かれるのが普通である。
それゆえ、片山被告の取調べの拒否を捜査機関が容認しているのはめずらしいことのように思う。
ただ、この事件で捜査機関は、すでに誤認逮捕をしているので、取調べに慎重になっているのかもしれない。
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