| 2010年10月25日(月) |
取材テープの提出命令 |
日経(H22.10.25)社会面で、北朝鮮の拉致被害者について、田原総一朗氏がテレビ番組で「外務省も生きていないことは分かっている」と発言したことに精神的苦痛を受けたとして、慰謝料を求めた訴訟で、神戸地裁は、発言の根拠とする取材テープの提出を命じる決定をしたと報じていた。
すでに、田原氏は、テープの一部を書面化して提出しているが、裁判所は、それにより秘密性は失われたと判断したようである。
しかし、田原氏側はテープの一部を書面化したとはいえ発言者は匿名のままのようである。
ところが、テープを提出すれば発言者は特定される可能性が高い。
田原氏側が取材テープの提出を拒むのであれば、それは田原氏側にとって不利なことであり、それを前提に裁判所は判断すればだけであって、テープを提出させる必要性はさほど高くはない。
取材の自由の重要性に鑑みるならば、取材テープの提出命令は行きすぎではないだろうか。
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