| 2010年06月28日(月) |
「会社を辞めろ」は禁句 |
日経(H22.6.28)17 面の『リーガル3分間ゼミ』というコラムで、会社の上司が部下に対し、「意欲がない、やる気がないなら、会社を辞めるべきだと思います」とメールでしっ責した場合の責任について書いていた。
記事では、一審は上司の責任を認めなかったが、東京高裁は、上司に5万円の慰謝料の支払いを命じたとしていた。
慰謝料の支払いを認めたポイントは、しっ責するときに「会社を辞めるべき」と言ったことであろう。
しっ責は指導として行うのだから、がんばれという趣旨でなければならないのに、「会社を辞めろ」ではしっ責の趣旨に外れることになる。
それゆえ、しっ責する場合「会社を辞めろ」という言葉は禁句と思った方がよいと思う。
ただ、慰謝料の金額が5万円では、請求した方は「勝った」とは思わないだろう。
他方、上司側は自分に責任があるとされたのであるから、「負けた」という思いが強いと思う。
その意味で、このような判決は双方とも何とも言えないもやもやが残ることが多い。
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