日経(H22.2.10)9面で、キリンとサントリーの統合交渉決裂の続報が載っていた。
交渉では、統合比率が最大の問題になったようで、キリン側は当初、キリン1対サントリー0.5程度を提示したが、それではサントリーの創業一族が3分の1を超えないため、サントリー側の反発を招いたそうである。
そこで、キリン側は、0.6程度まで歩み寄り、さらに0.7程度まで譲歩したが、妥結に至らなかったとのことである。
この報道が事実なら、キリンの交渉の仕方はうまくないといえる。
われわれも裁判などで、和解交渉することは日常茶飯事である。
その際、落とし所を想定しつつ、そこからあまり離れた数字は提示しないようにしている。
相手方の主張とあまりにかけ離れた数字を提示すると、相手方に反発されてうまくいかないだけでなく、裁判官にも和解する意思がないと思われるからである。
キリン側が交渉をまとめるつもりがあったのなら、サントリーの創業一族が3分の1を超える0.6を当初から提示すべきだったと思う。
もっとも、キリン側に、「必ず統合する」という強い意思が最初からなかったのであれば、話は別であるが。
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