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ジョン・レノン スーパー・ライヴ - 2005年10月09日(日) 「ジョン・レノン音楽祭2005」私にとって初武道館だった。 楽天会員&クレジット払いにした為にチケットは、思ったより ステージに近い席になるだろうと予想していたにも関わらず、 THE YELLOW MONKEYを武道館でこの番号で見られたならどんなにか 良かっただろうにという埒もない考えが浮かんだり、 このコンサート開催間際に来年の〜MY FOOLISH HEART〜LIVEの 告知が出されチケット申し込みも始まったから、意識はそちらに取られ勝ち だった。 けれど、今日ようやく家に帰って来てしみじみ思うのは、 思い切って参加して本当に良かったと言う事だ。 まずコンサート直前、私と友人の席のすぐ前方の黒い幕が開いて 年配の方がDJとして登場したのは、面白かった。 ニッポン放送の前社長だった方なのだそう。 『30年ぶりにターンテーブルを回しに来ました。』って仰って、 レコードをセットする仕草がとても楽しそうで微笑ましかった。 オープニングに登場したYOSHII LOVINSONは、Tシャツ、カーキ色のジャケット、 ジーンズにサングラスというラフな姿でビートルズ時代の ロックン・ロールナンバーを 歌った。 ジョン・レノンのフイルムが年代順に映し出されて、 参加アーティアストが順に歌&演奏していくのだけれど、 参加者の中で飛び抜けて歌に惹き付けられたのは小柳ゆきだ。 元々歌の上手い人だと思っていたけれど、「女は世界の奴隷か」は 凄かった。パワフルで表現力もあって良く歌いこんでいるなと感じた。 忌野清志郎さんの日本語訳「MOTHER」「IMAGINE」には、圧倒された。 この人の音楽人生の年輪と生き様と凄みが迫って来た。 清志郎さんのサポートドラムの人がまた素晴らしくて、痺れた。 我がYOSHII LOVINSONは、黒のベルベットスーツにピンクのシャツに着替えて ステージに登場だった。 1曲目は、2001年のドリームライブの時にも歌った「I'm losing you」。 前回と重複すると思わなかったので予想していなかったが、 前回よりもYOSHIIの歌が上手くなっていた。 贔屓目以上に観客の歓声も大きかった。 「この曲は思っていた以上に歌うのは難しかった」と話して歌い出したのは、 「Woman」。これが流れ始めた時は、凄く嬉しかった。 私は先週、YOSHIIがライブで歌うのは、 吉井自身の再出発を絡めた「Starting Over」 限りない優しさと強さを感じさせる「Woman」 美しいメロディと愛に溢れた「Beautiful Boy (Darling Boy) 」 、今のYOSHIIがどう歌うのか興味深い「Watching The Wheels」と 予想&期待していたからだ。 M.Cで今回も明日が自分の誕生日で39歳に為る事、(歓声を貰って)、 「いやあもう39歳ですから」と照れてみせたり、 今回この「Double Fantasy」から3曲選んだのは、ジョンがこのアルバムを 作ったのが39歳の時期でちょと自分の今の年齢と被っている事など、 他の出演者達がジョンへのリスペクトを率直に述べるのに対して、 YOSHIIは実に吉井らしいある意味純粋なジョンへの気持を述べていたと思う。 3曲目は、ずっとYOSHIIに歌って貰いたいと思っていた「Starting Over」だった。 “it's time to spred our wings and fly・・・・・ it'll be just like starting over−starting over” 4年前ネットでLIVE中継されていた時よりもずっと自信に溢れ ロックシンガーとしての吉井和哉がいた。 今日でYOSHII LOVINSONという名前は最後、明日からは吉井和哉と、 彼は話したけれど ステージの上で大観衆の心を一身に掌握したその輝きは、 もう吉井和哉のものだと私には感じられた。 「ねえ、素晴らしいでしょう!?」と周りの大勢の観客達に 誇らしい気持で一杯だった。 歌の途中でジャケットのボタンを外し、鮮やかなピンクのシャツの胸を肌蹴てみせた YOSHIIの艶やかさは、最高だった。 39歳を迎えた吉井和哉のこれからが益々楽しみだ。 オノ・ヨーコさんのステージは、凄まじいものだった。 物狂おしいダンス、怒り、哀しみ、嘆き、喘ぎ声、咆哮・・・ヨーコさんの パフォーマンスがこれ程までの物だとは思っていなかった。 男と女、力の強いものと弱いもの、人と人、人種と人種、国と国、 理解し合わなければ、口先だけでただ「笑顔でLOVE&PEACE」と言うよりも ずっと大きな意味を持つのだと感じた。 このオノ・ヨーコさんだからこそジョンは、魂の片割れとして 愛したのだろうし、ジョンが凶弾に倒れる事無く、ヨーコさんと あのまま共に人生を送っていられたなら、その未来を奪った暴力が憎い、 力で全てを決する世の中を人は変えていかなければ、という事を 改めて感じた。
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