山ちゃんの仕方がねえさ闘病記
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2003年09月15日(月) 外出許可で3ヶ月ぶりに帰宅

外出許可をもらい自宅へ帰った。何と3ヶ月ぶりの帰宅だ。

最大の目的は気分転換だが、一つにはシャワーをすること。もう一つは飼い猫の「ハイド」に会うこと。

私がシャワーをするときには立ったままコルセットをはずし、そのままの姿勢でシャワーを浴び、水分をふき取って肌着を着て、コルセットを締めてからでないと動くことができない。ようするに直立不動の姿勢でないとコルセットをはずしていはいけないといわれているのだ。

病院の風呂場には座った姿勢から立ち上がるための手すりはあるが、私のように立ったままシャワーをするための手すりはついていない。このため、腰を痛めてからはつかまるところのない病院の風呂場では、怖くてコルセットをはずすことができず、シャワーはあきらめ、専ら入念な清拭に頼っていた。

しばらくぶりのシャワーでさっぱり気分に浸ることができた。自宅の風呂場には、タオルをかける部分と、シャンプーなどを置く棚の部分にちょうどつかまれるところがあるのと、慣れ親しんだ自宅の風呂場ということで、安心して入ることができた。

もう一つの目的はハイドとの面会である。娘の運転する車が自宅の玄関先へつき、車を降りて家に入るまでの数十秒間、「ハイドー」、「ハイドー」と呼んではみたが、周辺にはいないらしい。(いてもシカトすることもある)家の中へ入ってからも娘に捜させたが、やはり見当たらない。残念ながら今日は面会できずに病院へ戻らなければならないのか。来た早々そんなことを考えてしまう。

帰宅途中、ラピアに立ち寄り調達した握りずしでお昼にした。いつも妻に「何か食べたいものは?」と尋ねられるが、そう聞かれるとすぐに答えられるものではない。病院では生ものは出してもらえないので、刺身とかすしとかいう話になる。アルコールのないお刺身は、自分的には許しがたいので、今回は握りにしてもらった。それに先日テレビで見たおいしそうなラーメン。一口でいいのだ。

昼食を済ませ、シャワーが済んだ頃に、父の入院先に行っていた母が帰宅した。母にハイドにまだ面会していないというと、母が捜しに外に出た。

「はーいど」、「はーいど」

人によって呼ぶときのイントネーションやアクセントが違うものだ。で、1・2回呼んだら、「ニャ、ニャッ」と声を出して帰ってきた。なんだか近くにいたようだった。

ハイドは帰ってくるたび家族の誰かが必ず洗ってあげる。妻がシャワー中だったので妻にお願いする。そして母がバスタオルで拭きながら抱いてきた。3ヶ月ぶりの再会だ。バスタオルごと受け取り、水気を拭いてあげた。かわいいままだった。しばらくすると毛づくろいのために私の膝から降りていった。

午後4時前には病院へ戻った。何もしないが疲れた気がした。ベッドに横になるとすぐに眠ってしまった。30分もしないうちに、上田先輩の声で目が覚めた。こちら方面に来る用事があったので寄ってくださったそうだ。ケーキまで頂戴した。


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