山ちゃんの仕方がねえさ闘病記
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2003年09月13日(土) ギリシア風港町

今日から3連休で、治療はなし。どうやって過ごしたらよいのか、何ヶ月も居ると何もない日は本当に困ってしまう。

昨日次長が持ってきてくださった雑誌類に目を通す。「諸君!」と「文芸春秋」でしばらくは暇がつぶせそうた。

昼食直前に同級生の岩舘弘道氏が来てくれた。今日はヒメマスの焼き魚と例のノンアルコールビールを差し入れてくれた。病院の食事に飽き飽きしていたところだったので大助かりだ。妻と一緒に昼食を楽しませてもらった。

彼はこの日記を毎日チェックしてくれているということで、こちらとしても張り合いがあるというものだ。日記を書きながら、時々昔の思い出を挿入しているが、それがなかなかいいと言ってくれた。彼は釣り雑誌に小説や随筆を投稿しており、物書きとしてはかなり前を行っている。今度新作を送ってくれるそうだ。

午後、DVD鑑賞をしていると、水道企業団に勤めている大先輩、榎本善光さんが見舞ってくださった。八戸高専の第1期生であり、第2代同窓会長でもある。私は10期生だからもちろん卒業してからのお付き合いであるが、本当にお世話になっている。今年八戸高専創立40周年の式典があり、その出席者の勧誘のため手伝わせようと、私に電話したところ入院を知ったそうだ。

夕食前には夕焼けになった。今日の夕焼けはいつもと違っていた。病院の廊下の窓から見る東側の白銀地区は、西向きの壁が夕焼けに照らされ、全部白っぽく変色し、統一されたまるでギリシャの港街が白壁で統一されているような、そんな錯覚を起こさせる色になっていた。車椅子を押してくれる妻と二人で眺めていると、それに通りがかりの二人の看護婦も加わり、ついにはあっちの窓からはどうか、あるいはこっちの窓からはどうかとめぐって歩いていた。結局最初に見たところが最もきれいに見えていると思えた。


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