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2005年05月29日(日) アバド〜!!

行ってきましたよ、アバド!!
ああ、久しぶり。

なんつうか、やっぱり、彼は、色気があるんですよ。
イタリア〜ンなんですよ。
出てくる音が、柔らかく、色彩に富んでいて。
いたるところに、花が浮かぶ感じなんですよ。
まるで、ラトルの、テンポノリノリ超特急の頭脳音楽への反逆?と思うほどの、ゆっくり丁寧で、間延びするギリギリのライン、一音一音を慈しみ、和音の変わり目を楽しむ、なんていうか、マニアックな演奏。
演奏してるほうも、聴いているほうも、気が抜けず、結構疲れる演奏会ではあったけど。

団員さんたちも、だんだんラトル色に染まってきているようで、久しぶりのあのアバドの、ラトルと反対方向の抑制に、演奏後、かなりお疲れの様子でした。
なんていうか、アバドは、今のベルリンフィルに足りなくなってきている「色」を、徹底的に取り戻しにきた、っていう感じでしょうか。
ラトルの方向性と、アバドの方向性・・・。
今のベルリンフィルが向かう所、そして、失ったもの。
そんなものが、こんなに顕著にわかるなんて。
アバド、やっぱり、すごいなぁ。

ラトルとは、まったく別のタイプなんですよ。
アバドからラトルへ・・・っていう、この時代の変わり目を目の当たりに出来た幸運に感謝。


週末、友人の家やベルリンの大学などに通って、練習三昧でした。
暑くて、暑くて、大変!!なベルリン。
明日からは、また少し寒くなるようです・・・。


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