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推敲もせずに書き連ねていますので、事実関係に間違いがある可能性もあります。ご了承ください。


2004年05月03日(月) 耳のお医者さんへ。

5日ほど前から、左耳が、痛い。
実を言うと、2週間ほど前から、耳に水が入って取れないような違和感があったんだけど、忙しさにまかせて、放っていたのです。
でも、こりゃ本格的にヘンだ。
よくよく触ってみると、耳の下の付け根のあたり、なんだか小さなコブが出来ているではないですが。
そこを押すと、かなり痛い。
どうも、耳の中で、炎症を起こしている様子。
疲れが溜まって・・・とか、そういうレベルでもないし、こりゃ、小さい頃によくやった「中耳炎」ではないか、もしや。

耳は大事な商売道具ですもの。
いくら、病院が嫌いだからって、しかも、ドイツの病院に行くのが大嫌いだからといって、このまま自然治癒を期待するのは、音楽家としてマズイのでは・・。

ということで、泣く泣く、頑張って、今朝、耳鼻科に行ってきました。

日本の病院でも、症状を説明したりするのって、結構大変じゃないですか。
それを、つたないドイツ語で。
しかも、日本と治療方法が違ったりもするので、何されるかわかんない恐ろしさもあり・・。
診察台の前に座って、キラキラ光る診察器具たちを見ていると、寒ーくなってきてしまいましたよ、まったく。
いやですねー、本当に。病院って。

「中耳炎」なら、口や鼻から、薬の混じった蒸気を数十分あてる・・・というのが、私が小さい頃よくやった日本での治療方法。
だから、そういう類いの事をされると思ったら、違いました。

まず、聴力検査。
しかも、ものすごく細かく、精密に、コンピューターを使って、何種類ものテストをされました。
その結果、炎症による弊害は見られず、良好ではあったのですが・・。
これは、日本人だからなのでしょうか、それとも私個人の遺伝とかに関係するのでしょうか、生活のせいなのでしょうか、日常生活で一番よく聞いているはずの音域、つまり、人が喋る声、が、他の音域に比べると比較的聴き取りにくい、らしい。まあ、微々たる差なんだそうですが。

・・・そうか、だから、語学が苦手なのか。
なんて、都合のいい解釈をしてみたりして。

そして、耳に炎症を抑える薬を塗ったガーゼを詰めて、おしまい。
ガーゼは2日間、はずすな、とのこと。
つまり、この2日間、片耳で生活しなくてはいけないのです。
今も、パソコンのキーボードを叩く音、片耳のみで聴いています。
しかし、片方が聴こえないと、まるでもう一方も変な感じになっていくのはどうしてなのでしょう・・・。
不便ですね。五体満足に生まれてよかった、と、改めて実感。


これから、洗濯機を買いに行かなくてはいけないのに。(今使っているもの、一年で壊れてしまいました・・。中古だったから仕方ありませんが)
またドイツ語で会話しなくちゃいけないのに、耳が不自由だなんて・・・。致命的だ・・・憂鬱だ・・。




それでですね。
去年買った中古洗濯機を扱っている人の家に、行ったのですよ。新しい洗濯機を選ぶのと、古い壊れたものを引き取ってもらえるかどうかの確認に。
「16時以降にしてくれ」なんて昨日の電話で言っていたので、16時15分くらいに着くように、ベルリンの端のほうまで1時間かけて電車とバスを乗り継いで行ったのですよ。
1時間ですよ。
東京じゃ、一時間の移動なんて普通でしょうけど、ベルリンじゃ、ものすごく長距離の移動(・・に感じる)です。
遠いよ〜、耳が聞こえなくてつらいよ〜、でも、さっさと済ませて、帰って練習だ。
と、頑張って行ったのですよ。そしたら。
・・・・いないんだな、これが。

まあ、ドイツ人の言う事は当てにならないし、10分ぐらい待ってれば帰ってくるだろう、ここまで来たら家に戻るわけにもいかんし。と思って、人の家の門の前でウロウロ、ウロウロ。
不審人物だよ、これじゃ。
15分経過。まだ帰ってくる気配なし。
もう、しょうがないから少し近くを散歩でもしようかな、と思いつつも、散歩から帰ってきたときに「今来たのか」と勘違いされるのも、しゃくに障る。
こうなったら、ここで、しつこく待ってやるわよ。
地下鉄の中で読んできたドストエフスキーの「白痴」(何で今日に限ってこんなお堅い本を持ってきたのか後悔)を片手に、人の目を避けつつ、家の周辺を相変わらずウロウロ。
いいかげん、諦めて帰ろうかと思った5時過ぎ、ようやく見えましたよ、白い業務用の大きなバンが。

にこやかに「遅れちゃったよー」と言われて、もう、呆れ果ててしまいました。
仕事でしょう、これ、一応、あなたの。
時間守ろうよ・・。

思いっきり仏頂面で、一番安い洗濯機を選んで(30ユーロ。あと1年のベルリン生活なんだから、動けばいいのだ)、「時間ないの!!」と焦ったフリをして(本当はそんなことないんだけど)、速攻帰ってきた。
往復2時間、待ち時間一時間。私の貴重な3時間を返してくれ。

そんなこんなで、帰りついたときにはぐったり。
やべぇ。
今週、マジで練習してない。
ていうか、耳がヘンで、ピアノ弾いても楽しくないのだ。と、言い訳。

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