徒然なる日々。
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2002年12月02日(月) ひみつの。

今日出先でブックオフへ行きまして、懐かしいマンガをざかざか読み漁ってきたついでに、あるマンガを買いました。高校の頃ずっと読んでた漫画。
ひみつの海藤家。
中学のとき読んでた異国館ダンディというマンガ描いてた人の、その後連載されたマンガです。
作者の加藤知子さん曰く、小6、小3、小2の甥っ子姪っ子にお姉ちゃん(と、呼ばせている)の描く漫画話がむずかしいと言われて悔しいので、その年齢の子が読んでも判る話にしてやる〜って言って描いた話らしいです。
いや本当にわかりやすい。だが、最初は、だと思う。(笑) 全体的には確かに判りやすい話だと思うけど、やっぱり加藤さんの描く話はある程度年齢いった人間がかみ締める話だと思う。魔王出てきた辺りから結構。少なくとも私は異国館ダンディもひみつの海藤家も、読んでた当時はそれほど内容というか、登場人物たちの心情をきっちり理解できてなかったと思う。

異国館ダンディも最初はおもしろ連載だった。
ヒロイン(と、呼ぶには加藤さんの描く主人公はみなパワフルだ…)の蔦子は、借金を返すために必死で働いて、やっと返せるって日に事故で死んでしまった両親の仇を討つために、借金元である大金持ち、秋場家に潜入する。けど、借金元本人である秋場の当主はすでに他界。現在その広い家にはひとり息子である不比等(ふひと)さんしかいない。蔦子さんは不比等さんに復讐しようと決心。妹を名乗って家に潜入する。しかし、その家にはすでに不比等さんの命を狙う暗殺者たちでごったがえしていた。蔦子さんは、自分が復讐するためにその暗殺集団を追い出すために健闘を始める…という…ものそい笑える話で始まったんだ、確かに。
しかし、家が強大であるがための苦悩を背負った不比等さん。使用人も親戚も、身の回りにいる人間は誰ひとり信用できない。7回誘拐され、7回命を狙われ、4回死にそこなってればそれも当然。しかもその記録は現在も着々と更新中。と。
もちろん最終的に蔦子さんと不比等兄ちゃんはくっつきますが、この話大好きだったなー。単純なシンデレラストーリーではないんですよ。兄ちゃんはにこにこ笑ってなかなか本心を見せないし、蔦子さんは迷惑だー!って怒鳴り散らしながらもなんだかんだで血の繋がらない兄ちゃんが心配でしょうがないし。
単純に書けば、金持ちに気に入られた貧乏人の娘が、苦労しつつ最終的にはくっつく話なんだけどね。でも、不比等さんにせよ、蔦子にせよ、暗殺者のみなさんにせよ、TB(テディベア抱えた凄腕スナイパー)にせよ、悩み方が小中学生が一読して理解できるものではなかった。だから今再び読みたくてしょうがない漫画のひとつなんですが。
ひみつの海藤家も似てるっていえば似てるかもしれない。魔界逃げ出してきた魔王の息子が、突然弟になってしまった女の子の苦労話だからー似た話運びかなと。でもこの話、私が思うに一番気の毒なのはヴァルローダだと思う。ディルティールは赤ん坊になっちゃったわけだからいちからやりなおしでしょ。ディルという救いのある魔王、桐ちゃんという救いのある大、あとある意味真壁という救いのあるアルメーレン(笑)はいい。でもヴァルはどうなる。ヴァルとディルの二人の記憶は、ヴァルひとりのものになっちゃったじゃないか。おまけの海藤家第二話の最後でヴァル泣いてたとこは私も泣けた。
『十余年間の思い出を、みーんなおれにおしつけやがって――』ですってよ。
願わくば、赤ん坊ディルの初恋もまた…ヴァルでありますように…。(それもどうだろう) そして、また1ヶ月間寝込むほどのハデなケンカやらかして欲しいなー…って大も思ってるかな…。
魔王は…親バカになったのはいいけど、もうちょっと大も大事にしてやってほしいかな。だって、見た目ああでも、まだ一応4歳児なんだろ…大…。うわ、ものすごい違和感。4歳かよ大…。桐ちゃんはきっと一生苦労する運命なんだろうな。蔦子さんと同じだ。(笑)
私は結局ひみつの海藤家よりも、異国館ダンディの方が好きみたいだ。わー屋根裏探してくるー!!TB−!!てぃーびー!!


マサキ