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2007年10月09日(火)
結婚相談所で「もっとも条件のいい相手」を探す方法

『知らない人はバカを見る! これが商売のウラ法則』(ライフ・エキスパート編・河出書房新社)より。

(「結婚相談所のウラ法則〜いい条件の相手をみすみす逃さないコツ」という項の一部)

【最近若い男性は、掃除・洗濯・炊事が苦手ではないので、昔の男性のようには独身に不自由を感じない。いっぽう、最近の若い女性は、自分で働いて生活費を稼いでいるので、つまらない男と結婚するよりは独身のほうがはるかにマシだと考えている――。
 じつに無理のない分析ではないか。
 ところで、男女が結婚における共通の利益を見出せなくなれば、結婚相談所のほうでは、ますます苦労を強いられることになる。とくに、女性会員のほうは、バブル期に流行った三高(収入が高い、学歴が高い、背が高い)どころではない、めんどうな注文をしてくる。
 結婚をしたい気持ちはあるが、ツマラナイ男が相手なら無理して結婚する必要はない――。そういう”強気”が前提になっているので、結婚相談所が売り物にするマッチング・システムによって選ばれた相手にもなかなかOKを出さない。たいがいの女性会員が、簡単に決めてなるものか、という態度で応じてくるらしい。
 だが、結婚相談所では、第一回目の見合いで、もっとも適合度が高く条件のいい相手を紹介することになっているのだ。
 つまり、「もっといい相手を」と思って断れば断るほど、どんどん条件が悪くなっていくわけだ。
 この法則は、結婚相談所を離れた男女の関係にも当てはまる。どこかにいるはずの理想的な相手を求めているうちに、男または女は、最後の最後になってあせりに駆られ、ひどくツマラナイ相手をつかまされることになるのだ。】

〜〜〜〜〜〜〜

 まあ、なんというか、「時代に取り残されたオッサンのたわ言」みたいな内容がほとんどの文章ではあります。コンピューターに入力された「条件」だけで結婚相手を決められれば、みんなこんなに苦労してはいないわけで。
 でも、このなかで、僕はひとつだけものすごく意外に感じたところがあったのですよね。
 それは、【結婚相談所では、第一回目の見合いで、もっとも適合度が高く条件のいい相手を紹介することになっているのだ】という部分。
 「結婚相談所」というものの「課金システム」から考えれば、「最初にもっと適合度が高い相手を紹介する」というのは、正直、あまりうまい商売のやり方ではないような気がします。
 この某結婚相談所(というか『zwei』)あるいはこちら(『o-net』)の料金システムを見てみると、課金は「月額単位」ですし、率直に言えば、「なかなかいい相手が見つからないほうが、儲かるのではないか?」と思いますよね。だからといって、あんまりにも「理想と違う」人しか紹介されないと、みんなすぐやめてしまうでしょうから、実際は、「そこそこの人」を小出しにして会員を繋ぎとめているのではないか、と僕は予想していたのです。
 しかしながら、これを読んであらためて考えてみると、そんな「小細工」なんて、そもそも必要ないのかもしれませんね。

 僕がもし結婚相談所に登録したとしたら、もし最初に紹介された相手がけっこう気に入ったとしても、確かに「でも、まだ最初の人だし、もっといい相手がいるのでは……」なんて考えて、とりあえず保留にしてしまいそう。
 おそらく、多くの会員たちも目の前にいるのが(コンピューターのマッチングでは)「最良の伴侶」であるにもかかわらず、「これが『基準値』なのだな」なんて勝手に考えてしまうのではないでしょうか。
 そして、「最初でこんな感じなら、もっといい相手がいるはず」と思い込んでしまう……
 結婚相談所としては、「ちゃんとベストの相手を紹介している」にもかかわらず、登録者のほうが、それで納得してくれるケースはほとんどないのです。登録者が後から「最初のあの人がいちばん良かったかも……」と気づいたときには、もう手遅れ。

 もちろん、「コンピューターに入力された条件が適合するかどうか」と、「実際に会ったときにフィーリングが合うかどうか」というのは、全然別物には違いありません。逆に、「こんなタイプの人、自分の好みじゃないはずなのに……」と思いながらも付き合いはじめて、結婚して幸せになった人だって少なくないはずです。
 それでも、たしかに「もっといい人がこの先あらわれるはず……」という勝手な思い込みで後悔するケースというのは、けっして少なくないような気はします。
 人生って、ロールプレイングゲームみたいに、弱い敵から順番に出てきてくれるってわけじゃないんだよね……だから面白いとも言えるんだけど……