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2005年11月01日(火)
くりぃむしちゅーが語る『捨て身恋愛術』

「週刊SPA! 2005.10/25号」(扶桑社)の特集記事「男30歳『捨て身恋愛術』戦況報告」より。

(人気お笑い芸人・くりぃむしちゅーが語る、恋愛下手でも大丈夫。成功率を高める”捨て身”のコツとは……?というインタビュー記事)

【以前、バラエティ番組『くりぃむしちゅーのたりらリラ〜ン』で、自身の恋愛術を披露した有田哲平氏、それは計算された”捨て身”のワザでもあった。
「好きになった相手とキスがしたいとき、『タバコを根っこまで吸って、灰が下に落ちなかったらキスをさせてくれ』と言うんです。普通に吸ったら灰は途中で落ちるんだけど、シャーペンの芯をあらかじめタバコに仕込んでおくと絶対に灰は落ちない。で、『君とキスがしたかったから、奇跡が起きたんだ』と言い、灰皿でタバコをもみ消すと芯の燃えカスも証拠隠滅できます。まぁ、姑息な手段ですけど(笑)」
 恋愛下手の人ならば、「キスをさせてくれ」と提案する段階で、すでに捨て身なのかもしれない。
「結局、捨て身のワザは紙一重。バラの花束を捧げるとか、一歩間違えれば笑い話になりかねない。もう、失笑を買うのは前提でいかなきゃいけないですよね。でも、大逆転できる可能性も秘めている。成功すれば、いきなりキスができるわけですから」
 とは言いつつも、「本気で惚れたら、考えすぎて『好き』と言い出せないことも多い」と嘆く有田氏。そんなとき、相方の上田晋也氏に相談するのだとか。
「恋愛に消極的なヤツが多くて腹が立つんですよね。じゃあお前は待ちの姿勢かと、待ってても来るわけねぇじゃねぇかお前みたいなヤツに、と思います。基本的に恋愛って”先行逃げ切り”が一番強い。”追い込み”ができるのは金持ちか男前だけです、だから、一番最初に捨て身でもなんでもとにかく『好き』って言う。7番目に言われてもピンとこないじゃないですか。でも、そんな自分が実は7番目の可能性だってある。それを『自分が一番最初』だと思い込むことが肝心なんです。あと、捨て身の恋愛術に大切なのは客観性。女のコと同じ目線で、『今どき、こんなことするヤツもいないよね』みたいな気持ちで、どっぷり感情こめてやっちゃうから、気持ち悪いって言われる」(上田氏)
 なるほど、有田氏曰く「恋愛では相方が師匠」という奇妙な関係は、しばらく続きそうだ。】

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 この上田さんの【じゃあお前は待ちの姿勢かと、待ってても来るわけねぇじゃねぇかお前みたいなヤツに、と思います。】というコメントは、僕にはかなり効きました。そう、そうなんだよ確かにその通り!競馬でも恋愛でも、「追い込み」っていうのは決まればカッコよく見えるけど、実際はよっぽど実力差があるか、展開に恵まれでもしないかぎり、”先行有利”に決まっているのです。「別れたタイミングを狙う」なんて「必勝法」を説く人もいますが、それじゃ所詮「他力本願」だしね。
 でも、そんなことはわかっていたとしても、「キスをさせてくれ」なんて、そんなに簡単に言えるわけもありません。待っているというよりは、先行したくても足が前に出ないんだよなあ。
 もちろん、そんな言い訳なんていいから、玉砕覚悟で前に出ろ、話はそれからだ!という意味なのは、わかっているんですけどねえ。
 僕のようなモテない男としては、「カッコ悪いやつが、自分から突撃していっても…」とウジウジと考え込んでしまうわけですけど、それは確かに、「ただでさえモテない上に、さらに自分を不利な状況にしている」には違いないのです。自分の「実力」が劣っているというのを本当に自覚していて、なんとか勝ちたいと本気で思っているのなら、「待ち」の姿勢なんて、ありえない話。
 相手が朝青龍にもかかわらず、立ち合いで「受け」にまわる十両の力士やディープインパクト相手に直線の同じところからスパートする弱小馬を見て、観衆はどう思うでしょうか?
 「それでも強い相手に勝つ可能性」を求めるなら、猫だましをやったり、立ち合いに変化をつけたり、大逃げをうってみたりするのが、当然の作戦のはずなのに……
 現実には、そんなことすらできないのが「ごく普通の雑魚」なんだというのは、同じ「雑魚」たる僕にはよくわかります。それこそ「自分が勝っちゃったらどうしよう…」なんて悩んだりするんですよね、本当にバカバカしい話ですけど。
 自分では、「横綱じゃないことを自覚している」はずなのに、実際にやっていることは、他人からみれば「横綱相撲」なんですよね。