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2005年10月03日(月)
現像のボーダーラインとフォトプリンターの正しい使い方

「GetNavi・2005年11月号」(学習研究社)の連載コラム「浅草キッドの新選組!」より。

(コンパクトフォトプリンターについての話の一部です。話しておられるのは、「浅草キッド」の玉袋筋太郎、水道橋博士の両氏)

【水道橋:あと、これは両方(この記事では、CanonとKodakのコンパクトフォトプリンター2機種が比較されています)に言えることなんだけど、プリントが仕上がるまでの時間が正直まだ長い。昔のプリンターに比べたら、これでも格段に進化しているんだろうけど。

玉袋:Canonの方がLサイズ1枚出すのに約57秒、Kodakの方は約75秒。デジカメってほとんど枚数の限りがないし、いっぱい撮っちゃうから、このプリンター1台だけで全部をプリントするって考えるのはなかなか難しいよね。特に俺なんかは普段、ネットから注文するプリントサービスを使ってるから、余計に待ち時間が長く感じられる。

水道橋:「ガチャン! ギー、ガチャン!」ってずっと鳴ってるのは、さすがに耳障りだしな。だから大量にプリントする時はネットのサービスを利用して、少しの枚数だけほしい場合にはフォトプリンターを使うっていうふうに、目的に応じて併用するのがベストな使い方なんだろうね。

玉袋:ただネットで注文するヤツにも問題があってさ。ある時すごい大雑把に100枚くらい注文しちゃったんだけど、偶然その中にせがれが風呂上りにチ○コ出してる写真が混ざってたのね。そしたら、それはプリントできないって言われちゃってさ! 俺は子どもの成長記録として撮ったのに、そういうのはどうやらダメなんだって。

水道橋:そんな時こそ、このフォトプリンターを使えばいいんだよ(笑)。】

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 僕もデジカメを持っているのですが、正直言って、この「コンパクトフォトプリンター」というのは、あまり食指が動く商品ではないんですよね。そんなにみんなに写真分けるわけでもないし、いざとなれば、デジカメならデータそのもののをCDに焼いたりするほうが使い勝手がいいような気がしますし。でもまあ、せっかく撮った写真を、デジタルデータではなくて、プリントした昔ながらの「写真」として残しておきたい、という気持ちもよくわかります。実際、デジタルデータというのも、果たして永遠のものかはわからないですしね。カセットテープからMDへとか、VHSからDVDにとか、メディアの変化によって、再生されなくってしまった「残骸」が、僕の家にはたくさんあるので。
 ところで、玉袋さんの話を読んでいて思ったのですが、「家庭用ビデオの普及には、いわゆる『アダルトビデオ』が大きな役割を果たした」といわれています。そして、デジカメの「撮ったものをその場で確認して、他人の手を介さずにデータとしてパソコンに落とせる」という特性は、一般的な用途にも便利なのですが、いわゆる「エロ写真撮影目的」にも、非常に有用だとも言われているのですよね。まあ、確かに、それまでの「そういう写真」というのは、ポラロイドカメラで撮る、あるいは、撮った本人に写真を現像するまでの技術があれば良いのでしょうが、「写真屋さんに現像を頼む」というのは、それはそれで「難関」だったと思われます。今はほとんど機械が現像をやってくれるのかもしれませんが。
 
 「卑猥な写真(と言っていいのかどうか、この玉袋さんの話の場合は、グレーゾーンだとは思うんですけどね)は、プリントできない」というような噂は、確かに僕も耳にしたことがあるのですが、そういうのは「建前」であって、実際は見て見ぬふりをして、普通にプリントしてくれるものだと考えていたんですけどね。
 そういえば、僕も撮った写真の中で、あまりにピンボケだったり、真っ暗で何も写っていないようなものに関しては、写真屋さんが「これは外しておきました」と言って、「削除」していた記憶はあります。
 ただ、「卑猥なもの」が写っている、という理由は、それはそれで、なんだかしっかり「確認されている」みたいで感じ悪いよなあ、とも思うのです。世間を騒がせる「芸能人流出写真」のなかには、「写真屋さん経由」で出回ってしまうものもあるらしいですし。でも、一枚一枚確認しないと、ちゃんと現像できているかわかりませんしね…それこそ、まともに現像されていなくても、クレームが来るでしょうから。
 卑猥な写真や「盗撮」による写真などの可能性もある場合、それをプリントしてしまうと罪に問われるためにプリントしないのか、それとも、写真屋としての「良心」からなのかというのは、僕にはよくわからないのですが。
 そもそも「どこからが卑猥か?」なんていうのは、簡単に結論が出ることでもなく、素っ裸の人の写真でも「芸術だ!」という場合だってあるのだろうしねえ。
 まあ、今回の玉袋さんの息子さんの立場からすれば「そんな写真、現像されなくてよかった…」というところなのだとは思いますけど。