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2003年11月22日(土)
ネズミだって、「ネズミ捕り」に引っかかりたくはない

読売新聞の記事より。

【「○×交差点で飲酒検問やってるで」――。スピード違反や飲酒運転などを取り締まる警察の交通検問の場所などを携帯電話のメールで教え合うサイトが登場し、近畿をエリアとしたサイトの登録会員だけでも開設後約半年間で3万人を超えているという。

 検問を見つけた会員がサイトに書き込むと、全会員の携帯メールに一斉配信される仕組みで、リアルタイムで情報が得られ、容易に検問を回避できる。警察側は「警察業務に支障が出かねない」と苦り切っている。

 サイトでは、情報を提供してほしい地域を指定して携帯電話のメールアドレスを登録。会員が場所と検問の種類などを書き込むと、「神戸市兵庫区・湊川トンネル、飲酒検問」などの表示が、即時に携帯メールに送信される。

 交通違反などの検問は、これまでもドライバーが対向車にライトのパッシングで知らせるなどしており、長距離トラックの運転手同士が、無線機で情報を交換し、電波法違反で摘発されるケースもある。

 兵庫県警交通指導課は「悪意のある業務妨害と認定できれば、軽犯罪法違反に問うことも出来るが、メールで情報を流しているだけでは難しい。検問時間を短くし、場所をこまめに変えるなどしか対応のしようがない」としている。】

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 メールという新しい通信手段の発達には、いろいろなメリット、デメリットがあるみたいですね。最近では、大学のテストの答えを教室内でメールで送りあう、なんてカンニングがあったりもしますし。

 しかし、この「検問情報サイト」率直に言って、僕は「便利だなあ」と思いました。飲酒運転の危険性は認識しているので、僕は飲酒運転をすることはありませんが、スピード違反、いわゆる「ネズミ捕り」に対しては、いろいろ嫌な思い出を持っておられる方も多いでしょう。
 言っちゃ悪いけど、あの制限速度というのがほとんど有名無実化しているのは、周知の事実なわけで。

 だいたい「警察業務に支障が出かねない」と言われても、あのスピード違反の取締りが「警察業務」なの?という気がしますし。
 いかにもスピードが出そうな場所で、陰に隠れて違反車を取り締まるわけですが、「みんな同じくらいスピード出しているのにどうして自分だけ」とか「そんなヒマがあったら、暴走族を捕まえろ」とか思う人は多いでしょうし、「どうもあの取締りにはノルマがあって、警察官の昇進にかかわっているらしい」とかいうのを聞くにつれ、「交通法規を守るため」というよりは、「罰金を稼ぐため」なのではないか?とも感じるわけです。

 本当に交通安全のためなら、最初からみんながスピードを出して危険そうな場所で、アナウンスをしてから取締りをやったほうが安全なはずなのに、現実に取締りが行われるのは、「スピードが出てしまいやすい場所」であって、「事故が起こりやすい危険な場所」でないことが多いですし。
 「安全のための取締り」ではなく、「罰金稼ぎのための取締り」では、みんな腑に落ちないのは言うまでもありません。
 「罰金を稼ぐ」のが「警察業務」なの?

 しかし、何年も前に家の車に付いていた「探知機」は、自動ドアが近くにあるとピーピー鳴るようなシロモノだったことを考えれば、道具というのは進歩していくものですねえ。
 また、警察側でも新しい策を考え出してくるのでしょうけど…

 警察には、取締りのやり方を進化させる前に、危険な運転を防止する方法を考えてもらいたいものです。
 まあ、「個々のドライバーの問題」と言われればそれまでだし、また、そういう悪質なドライバーほど「検問情報」とかに詳しいことが多いのが世の常ではあるわけですが。