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2003年11月06日(木)
「ボイジャー」が想い出させてくれたこと。

時事通信の記事より。

【米航空宇宙局(NASA)によると、1977年9月に打ち上げられた米国の惑星探査機ボイジャー1号は5日現在、地球から約130億キロ(約90天文単位。1天文単位は地球と太陽の距離に相当)の宇宙空間を飛行しており、太陽系の最も外側に達している。
 当初、木星と土星の探査を目指したボイジャー1号は、姉妹機のボイジャー2号とともに、その後も順調に飛行を継続。太陽から放出される高エネルギー粒子の流れである太陽風の影響が及ぶ範囲とされる太陽圏(ヘリオスフィア)脱出寸前の所まで到達した。】

参考リンク:「ボイジャー計画」

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 そうか、「ボイジャー」って、まだ現役だったんですね。
 おそらく、惑星探査機の中で、日本で最も有名なのが、この「ボイジャー」だと思います。
 なぜ多くの人が、この無人の探査機の名前を知っているかというと、なんといっても、松任谷由実さんの「き〜ずつい〜たとも〜だ〜ちさ〜え〜」という歌の影響だと思われます。
 (続きは、「おき〜ざり〜に〜 できるソル〜ジャ〜」なんですが、今から考えると韻を踏んでいるというか、ダジャレっぽいですね)
 ちなみに、この「ボイジャー」って、その特撮技術の素晴らしさで散々笑いものにされた「さよならジュピター」という映画の主題歌だったんですよ。製作は1984年。

 このボイジャー(1号と2号があります)、参考リンクによると、「設計寿命は4年」だったのだとか。一度壊れてしまえば、修理することもできない状況下、あまり突発的な環境の変化が起こりにくい宇宙空間という要素があるにせよ、今まで情報を送り続けてきたというのは驚嘆に値します。
 打ち上げ以来25年が経っていますから、彼ら(彼女ら)を打ち上げたときの技術者も世代交代してしまっているでしょうし。
 松任谷さんは、相変わらず現役なわけですが。

 僕が子供の頃「宇宙のひみつ」というような学習マンガでこの惑星探査機のことを読んで、「何十年もかけて、太陽系の外側へ行くなんて凄いなあ」と感動したことを思い出しました。
 真っ暗な宇宙空間を静かに地球から離れていく探査機というのは、なんだかとても寂しさとロマンに溢れていて。
 そうやって僕と同じ人類が造ったものが、想像もつかないような宇宙空間を現実に飛び続けているなんて、なんだかとても不思議ですよね。

 ボイジャーは、「地球人から宇宙人へのメッセージ」を積んだプレートを積んでいる、という記憶があったのですが、あらためて調べてみると、ボイジャーには、「地球の音やメッセージをを録音した金のレコード盤」が積んであるそうです。

 調べてみたら、子供の頃に「これを宇宙人が見たらどう思うのだろう?」と感じた「太陽系の形や地球人の姿を描いた金のプレート」が積んであるのは、「パイオニア10号」という探査機。
 こちらは1972年打ち上げで、もう、地球との交信は不可能になってしまったらしいのですが、現在も太陽系外に向けて、長い長い航海を続けています。

 子供の頃は、「こんなメッセージを宇宙人が見つける前に、人類の宇宙開発が進んでしまって、21世紀になるころには、旅行客の宇宙船が、「時代の遺物」である探査船の横を通り過ぎていくんじゃないかなあ、と思っていたのになあ…