初日 最新 目次 MAIL HOME


活字中毒R。
じっぽ
MAIL
HOME

My追加

2003年02月04日(火)
梅宮アンナの離婚への共感と反発。


サンケイスポーツの記事より。

【働かない夫に三下り半−。離婚危機にあったタレント、梅宮アンナ(30)が1月28日に夫のTさん(32)と協議離婚していたことが3日、分かった。同日夜、アンナは「最良の選択として…」という表現で発表したが、定職につかないTさんに愛想をつかしたのが最大の理由。結婚後約1年7カ月のスピード離婚で、1歳の長女の親権はアンナが持つ。慰謝料や財産分与など、その他の離婚条件はないという。

 Tさんは平成13年6月の結婚当初、リゾート関連会社の社員だったが、すぐに退職。その後は一時、「レストランを開業したい」と話していたが、定職につかない状態が続いた。そんなTさんについてアンナは昨年、「夫が仕事をしないので困る。どこで何をしているのか分からない」と周囲に漏らし、昨秋には「離婚してほしい」とTさんに迫った。

 結局、Tさんは昨年11月末に東京・渋谷区の自宅を飛び出し別居。Tさんは昨年12月24日のクリスマスイブに、百々果ちゃんの着る物をプレゼントするため突然帰宅したが、アンナは一切口を利かず、夫婦の亀裂は決定的となっていた。アンナ自身、その直前のイベントで「夫婦は難しいですね」と離婚をほのめかし、左手薬指から結婚指輪をはずしていた。

 アンナがTさんと交際を始めたのは、平成12年夏頃。タレントの羽賀研二と別れ、その後付き合った関西の実業家とも別れてすぐで、妊娠2カ月と判明した平成13年6月5日に入籍した。同年9月16日には東京・内幸町の帝国ホテルで約480人を集めた総額約2億円の豪華挙式を行い、アンナは当時、Tさんについて「料理や掃除が好きで父(梅宮辰夫)に似ているんです」と話し、幸せ一杯だった。】

〜〜〜〜〜〜〜

 僕の周りでは、驚きよりも「やっぱりね…」という声が支配的なこの離婚劇。アンナさんを「男運が悪い女」というよりは「男を見る目が無い」という意見が多いようです。「そんな男と結婚するほうが悪い!」というような。
 羽賀研二さんのときで、懲りたはずなのにねえ、って。

 でも、ある女性と話していたら、彼女はこんなことを言いました。
「結局、そういう男が好きなんだろうねえ…ちょっと悪そうで、金回りがよくって、派手で、夢ばっかり語っているようなタイプが。わかってて、苦い経験をして反省しているつもりでも、同じような男のほうに惹かれちゃうんだろうね…」
 僕は、その話を聞いて思ったのですが、もちろん例外もあるにせよ、人間というのはどうも「タイプの異性の呪縛」からは、逃れられない運命にあるみたいですね。僕の女友達も、みんな同じような失敗を繰り返している人が多いのです。
 むしろ、結婚してうまくいっている人って「最初はタイプじゃなかったんだけどね…」と言っている人のほうが、多いような印象も。
 
 しかし、彼女は結婚に、いったい何を求めていたんでしょうか?
「料理や掃除が好き」な人なら、彼女が働いて家事をやってもらうというわけには、いかなかったのかなあ。そういう家庭的な面と「青年実業家」なんていうベンチャー系の要素を本当に並立させられる男は、滅多にいないと思うのですが。

 結局、アンナさんというのは、ダメな男に頼られることが快感な「共依存」のタイプなのかもしれませんね。「この人は私がいないと生きていけない」と感じることに自分でも依存してしまうような。そして、そういうタイプの人は、自分で生活の糧を得られるようになった現代女性には、珍しい存在ではないのです。
 
 でもね、それはきっと悪いことではありません。
 「別れるなら結婚するな」とか言うのも、乱暴な話ですし。そもそも、別れようと思って結婚したわけじゃない。
 ただ、人間というのは「自分のタイプの異性の呪縛」というものから、なかなか逃れられない生き物で、わかっているつもりで過ちを繰り返してしまうものなのだなあ、と。少し哀しくなるだけで。

 僕は、今まで「梅宮アンナの大ファン」という人に会ったことがないですし、いったいどういう人たちが、彼女のファン層を形成しているのか疑問でした。
 ファッションリーダーとかいっても、ねえ。

 でも、今回、なんとなくわかったような気がします。
 たぶん、梅宮アンナに憧れている人ばかりじゃなくて、梅宮アンナに自分の姿を投影している人が多いんじゃないかなあ、って。
 
 ただ、あんまり真似することはオススメしません。
 あなたのお父さんは、梅宮辰夫じゃないでしょうから。