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| 2003年01月15日(水) ■ |
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| 大横綱・貴乃花が引退できない理由。 |
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読売新聞の記事より。
【大相撲初場所を、左肩のけがで3日目から休場した横綱貴乃花(30)が、5日目の16日から再出場することになった。15日午前、師匠で審判部長の二子山親方(元大関貴ノ花)が明らかにした。1度休場した横綱が、場所の途中から再出場するのは、大相撲が1958年に年6場所制になってから初めて。
二子山親方は、午前11時半から会見。「朝、横綱と話をした。肩がだいぶ回復した。再出場したいという本人の強い意思を尊重した」と語った。しかし、貴乃花と話し合った前夜、親方は「相撲を取る状態にない」と話すなど、再出場には慎重な姿勢を見せていた。】
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平成の大横綱・貴乃花、引退の危機ですね。 世間では、もう引退すべきだ、という声が多いようですが。 横綱というのは、休場してもかなりの額の給料ももらえますし、実際、この大横綱の最近の成績表は「休場」ばかりなのですから、ある意味「給料泥棒!」と思われても仕方がないところはあるんでしょうけれど。
しかし、最近斜陽の相撲界において、世間の人々が注目する点といえば、貴乃花の去就と朝青龍の横綱昇進くらい。それも、朝青龍のほうは、18時前にテレビをNHKに合わせるくらいの集客力には、まだまだ欠ける気はします。 貴乃花も、辞めるに辞められない状況なのかなあ、などと思ったりもします。 実際、いくら強いといっても、満足に稽古もできていない状況で幕内の力士に買勝ってしまうというのは、なんだか信じ難い話でもあるのですが。 今の貴乃花は「辞め時」を求めているのかな、という感じがします。 ひょっとしたら、小泉首相を「感動した!」と言わせた、あの優勝のときに引退していればよかったなあ…と後悔しているかもしれません。 貴乃花自身は、あの大横綱千代の富士に引導を渡しています。 それは「世代交代のドラマ」として、今でも語り継がれる伝説になりました。
でも、今の貴乃花には、そんな「負けるべき相手」がいないみたい。 結局、他に話題にするべきことがないために、彼が本場所に出ないことが批判されてニュースになり、出れば、引退するかもしれない、ということで、今の土俵の主役になっているのです。 今回の再出場は、世論もあるのでしょうが、「引導を渡される」ために出るのかなあ、という予感もするのです。 誰か、俺を引退させてやってくれないか?というのが本音なのかもしれません。 それにしても、こんなに毀誉褒貶の烈しい土俵生活を送ってきた横綱は、もう出ることはないでしょうね。
実は、土俵をなかなか捨てられないのは、お兄さん「元横綱若乃花」の引退後のどこにも行き場の無い姿を見せられているからなのかも…
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